2009.12.11

「手打十段うどんバカ一代」

ここのところのうどんブームがこれまでの現象と
違う動きとして表れているのが若手の台頭である。

高松でいえば、「はりや」はもうその評価を不動のものにしている。
 
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そして、近頃フェイバリットとしてよく耳にするのがこの店だった。
うどんを食べ始めてからというもの、毎年「全店制覇」発刊されると
新店舗をチェックしていました。

しかし、実はここ数年は、そうした作業を怠っています。
けれども、やはり評判のお店は聞こえてくるし否が応でも
チェックリストにリストアップされます(汗)。

で、行ってきました。事務所からは車でわずか3分。

かなりしっかりとしたコシ!
ちょっと、他にたとえが浮かばないほどである。
 
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強いて言えば、初期の「あたりや」の麺から
ねじれを減らし、コシを増した感じか!
強力である!
 
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聞くところによると、大将は極新空手の黒帯だとか!
なるほど、店名も師大山倍達を描いた名作「空手バカ一代」からか!
新聞雑誌のコーナーに文庫本が全巻整然と並んでいる!
 
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そして、そのコシを堪能すべく、「冷たいかけ」がある!
宮武系でいうところの「ひやひや」である。
これが、いったん水で締めたうどんとダシを
純粋に味わう最善のメニューであることを疑わない!

ここまで書くと、どんな強面の主人かと想像してしまうが、
店のHPから見られる店主の日記の何と及び腰なこと(失笑)。

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2009.09.10

「さぬきうどんサイクリング」出版!

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国井律子さんの「さぬきうどんサイクリング」が発売になりました!

国井律子さんは、以前、TJかがわの「建てようネット」の関連企画で、
建築家の建物を紹介する「Styles」というTV番組でお世話になったのですが、
番組で香川を訪れるうちに、さぬきうどんも大変気に入られたようです。

その国井さんが自転車でうどんや並びに香川の面白いところを自転車で巡る
3泊4日の物語。
うどんやでのポイントはもちろん、立ち寄る美術館など
すべての行程をぼくがコーディネートしました。

まずは、高松空港へお出迎え。4日間の行程とチェックポイントを指示。
初日は発心の日。
ルミばあちゃんの「池上」→「マルタニ製麺」のゲソの掻揚 →
→ 黄金のだし「中西うどん」→「ルーブ」の和三盆ロール
→マイフェイバリット「馬渕手打製麺所」→「ジョージ ナカシマ記念館」
→ 料亭気分で「山田家」→ 神々しい夕日を拝む「庵治観光ホテル」。
2日目は修行の日。
モーニングうどん「さか枝」→「松下製麺所」うどんとラーメンのちゃんぽん
→「栗林公園」→ 洗練の極み「上原屋本店」→ JRで輪行し坂出へ
→ 迷宮「上原製麺所」→ 究極のセルフ「日の出製麺所」→ 絶景スポット「青の山」
→ ひや天おろし「おか泉」→「うちわの港ミュージアム」→「MIMOCA」カフェ
→ 善通寺の「宿坊いろは会館」。
3日目は菩提の日。
善通寺界隈でお遍路気分 → 難解な注文システム「宮川製麺所」
→ THE釜揚「長田in香の香」→ ツンデレうどん「山下うどん」
→ ギリギリ取材に間に合った名残惜しい名店「宮武うどん店」
→ 金毘羅詣 → 「中野うどん学校」でまっちゃん先生に学ぶ
→ 「金陵の郷」→ 細切りうどん「おがわうどん」。
最終日は涅槃の日。
喫茶店のモーニングうどん「スタート」→ 「道の駅 滝宮」でうどんアイス
→ 素朴で実直なうどん「田村」→ 桃源郷「池内」→ キング「山越うどん」
→ お土産も充実「香南楽湯」→ ひとんちで頂くよな「名もないうどん屋」
→ 飛行機の腹を見る → 高松空港。

うどんや 21軒!
うどん代 7,835円!

総走行距離 140km!

総消費カロリー 3,335kcal!

ビジュアルも多く、そして何よりうどんにとどまらない香川の魅力を
国井さんの視点で描き出されていて、楽しい本になりました。
うどんマニアの人が読んでも、そうじゃない人が読んでも、
香川の人が読んでも、県外の人が読んでも、
読めば、うどんが食べたくなること必至!

1470円(税込)!
KSB瀬戸内海放送より発売!



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2009.06.08

惜別「宮武うどん店」

店を閉めるのではないかという噂を聞いて
慌てて駆けつけたのが2年前。

先週末、その噂がとうとう現実になった。

「宮武ファミリー」と呼ばれる、「ひやひや」「あつあつ」「ひやあつ」の
愛すべき呼び方を生んだだけでなく、
素朴で飾り気のない実直な、どこか懐かしい
田舎のうどんを代表するうどん店であった。

田尾さんの「恐るべきさぬきうどん」以降のうどんブームの功績は
さぬきうどんの魅力を多くの人に伝えただけでなく、
名店と呼ばれる多くの店の後継者問題を救ったことも大きい。

しかし、一方で、たくさんの店が暖簾を下ろしているのも事実。
ぼくがうどんを食べ始めた1998年11月3日以降でも、
決して忘れることのできない店々のうどんを食べることができなくなった。

番町の「久保」、飯山の「木村」、栗林の「松家」、錦町の「くぼた」、
瓦町の「讃岐家」、勅使町の「中北」、観音寺の「まり」。

そして、名店中の名店「宮武うどん店」。

さぬきうどんを意識的に食べ始めた上記の日に行ったのが、
「山越うどん」と、この「宮武うどん店」だった。

地理的な問題もあり、頻度高く通ったわけではないが、
うどんを理解するにあたり、原型を抽出する際に「宮武系」とすれば
確実にその輪郭がはっきりする特別な店であり、
ちょっと離れた老人ホームのばあちゃんに、
会いに行こうとは思うけれど、ちょっと無沙汰になってしまったら
もう会えなくなった、そんな感情である。

もちろんそれはそのうどんだけではなく、
映画「UDON」のモデルにもなった、大将の愛すべき人柄と
相伴って喚起される感情なのだと思う。

「体力の限界」なのだそうだ。

うどんは、すべてを機械でつくることができる。
しかし、小柄で細身の大将は、手で粉・塩・水を混ぜ、
生地を手でコネ、自らの包丁で切らないと
自分のうどんができないことを誰よりも知っているのだと思う。

「宮武うどん店」の店の佇まい、うどん、そして大将の顔を
決して忘れることはない。

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2008.10.31

「山越うどん」

さぬきうどんの東の横綱に鎮座するのは、「山越うどん」である。

香川で一番うまいうどん、ということは、日本で一番うまいうどん。
ということは、世界で一番うまいうどんである。

全盛期の江川のストレートを彷彿させる、
キレのよい、伸びのよい、コシのある、剛速球! ではなく、うどん!

うどんのあり方には、様々なものがあるが、
洗練されたうどんの完成系として突出している!

  

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1998年11月3日。
この日は、ぼくが意識的にうどんを食べ始めた日である。
その日、覚悟をし挑んだのが、「山越」と「宮武」である。
学生時代を除いて、香川で生活していたぼくは、
自分なりにさぬきうどんのことを知っているつもりだったが、
「山越」のうどんは、一瞬にして「うどん観」を変えた!

もうそれは、衝撃だった!

それから狂ったように、一月に100件のペースでうどんを食い始めたのは
これまでにも書いてきた通りである。

先日、久々に訪れた。
今では、超有名店となり、土曜日や祭日などは大変な行列である。
香川で初めてうどんや巡りツアーを企画した久本酒店の佐藤哲也社長は、
ゴールデンウィークに、何人並んでいるのか数えに来たほどである!
だから、平日の開店間もない、行列の無い「山越」は、贅沢なのだ!

  

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それでも、やはり店内は大勢の人である。
カルボナーラうどん「かまたま」発祥の店として名高いせいか、
ほとんどの人は「かまたま」を頼んでいる。

ご存じのことと思うが、うどんは、茹でて、最後に水で締める。
水で締める直前に、釜から揚げるので、「釜揚げ」。
それに、卵をまぶしたのが「かまたま」。

 

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さぬきうどんのバイブル「恐るべきさぬきうどん」の第1巻にもあるように、
「山越」のうどんのあの奇跡的なツヤとコシは、
最後に締める、綾側の伏流水、上質の井戸水が生み出すのである。

たまにしか来ない人が、噂の「かまたま」を食べたい気持ちはよくわかる。
だから、あえて「かけ 冷たいの一玉」と頼む。
10人ほど「かまたま」を待っていた列をスルーし、会計で150円。

それだけを食べる優越感!

冷たいだしと、うすくち醤油を少し。

奥のパラダイスと化したガーデンで食す!

うまい!

幸せになる!

このうどんをいつまでもつくり続けてほしいと、心底思う!

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2008.10.24

しっぽく

朝夕が肌寒くなると、あったかい食べ物が欲しくなります。
ぼくは、「しっぽく」が大好き!

 

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嫁の得意料理のひとつで、機嫌がいいとつくってくれます。
元々は長崎の「卓袱(しっぽく)」がはじまりで、かたちをかえ、
全国各地にそれぞれちがった「しっぽく」を生んだようです。

香川のしっぽくは、大根・ごぼう・にんじん・とうふなど、
季節の野菜をふんだんに使い、家庭によって具は異なります。

うちでは、しめじなどのキノコ類・揚げ・長天・さといも・鳥肉は入れますが、
とうふは入れません。

これは、何食続いても飽きません。

2日目は味の染みた具と、新しく加わった具の違いも楽しめるし、
だし自体も、具材のうまみがでてさらにおいしくなります。

うどん通のぼくですが、香川のつなぎの小麦粉の方が多いそばも好きです。
うどんを食べるなら、玉買いしてくるうどんか、
市販のものなら「日の出製麺所」の太目のうどんがおすすめ!
冷凍うどんも、加ト吉でもいいのですが、
うどん通ならご存じの通り、元の「ピギー食品」、
原在の「日清冷凍食品」のものがおススメ!
スーパーのオリジナルブランドもあるので、製造元を確認して買うべし!

そして、たっぷりのしょうがと、ネギは必需品!

これがまた、ビールや芋焼酎とよく合う!

最高!

以前、酔っ払って帰った時のこと。
「今日は、しっぽく」と、聞いていたが、飲み会で遅くなり、
帰宅し、食べようと思ったが、この一杯がデブの元、と、
そのまま食べずに寝た。

深夜、トイレに起きた時、何だか焦げ臭いニオイ!
そのニオイは、キッチンから。
寸胴鍋で大量につくられたはずのしっぽくが黒焦げの炭に!

そうです、いったん食べようと火を付けた後、
火を消すのを忘れていたよう!

慌てふためき、こういう場合、朝、嫁が起きるまでに、
復旧し、証拠隠滅を図るのが常だが、
これはさすがに無理とあきらめた!

あやまるしかない!

しかし、火事になんなくてよかったー!

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2007.12.10

讃州屋

うどんに取り憑かれた頃、狂ったようにうどんを食べた。
1日5軒を週に5日。一か月で100軒。
半年で300軒。

「それだけ食べると、どれがどれだか味が分からなくならんの?」
FMの番組で、パーソナリティーの山下アキさんに聞かれた。
もちろん、そんなことはありません。

ただし、「もの凄くおいしい」と思う店と、
「そこそこおいしい」の違いは、最初ははっきり分かりませんでした。

食べていくうちに分かったその違いは、
「もの凄くおいしい」うどんは、時間がたってもその感触が鮮明に残り、
「また食べたい」という衝動が湧き起こります。

「そこそこおいしい」うどんは、その衝動にまで到りません。

 

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善通寺の「讃州屋」は、頭のどこかに、いつも衝動が残っているお店です。
ぶっかけには、ネギ・ショウガとレモン。
そして鷹の爪。
つやつやでエッジの効いたコシのあるうどんはアルデンテ。
人呼んで「ぺペロンチーノ」。

 

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同じ善通寺の名店「山下」と似ているという話しをすると、
宮武ファミリーや「谷川米穀店」、るみちゃんこと「池上」など名店が使用する「緑あひる」の日讃製粉の景山篤弘社長は、丸亀の「さぬきや」の流れだと
教えてくれた。

そう言われれば、店内の佇まい、設えが重なる。

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派手さは全くないが、わかってる固定客の多い店。
こういう店がしっかり残っているのがさぬきうどんの奥深さ。


数多あるうどんの中でも、かなり好きなぼくのとっておきの店のひとつ。

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2007.06.29

そーめん

讃岐で生まれ育ったぼくは、うどんのことはわかっているつもりだった。

あたりまえに、自分がおいしいと思うところで食べ、

相当な数のうどんを食べていた。

けれども、「山越」すら行ったことが無く、

他県からわざわざ食べに来るうどんやのうどんを食べたことが無かった。

1998年11月3日、「山越」「宮武」を皮切りに、

狂ったようにうどんやを巡り始めた。

「世の中にはこんなにうまいうどんがあるのか!」

「自分が好きで食べていたうどんは、やはりかなりのレベルのうどんだ!」

「昨日までうまいと思って食べていたあそこのうどんはもう喰えない!」

「うどん感」が変わったのである。

そうめんも同じように、日常的に食べ、

それなりにそうめんを知っているつもりだった。

もちろん誰でもがそうだと思いますが。。。。。。。。

川部町の現場近くのうどんやは、うどんもうまいが、

メニューにそうめんがあった。

「かけ」「冷やしかけ」「釜揚げ」「冷やしそうめん」。

 

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あまり期待せず食べてみた。

透明感のある麺は、今まで食べていたものとは明らかに異なる食感だった!

「これがそーめんか!」

どう言えばよいのか分からないが、ママースパゲッティーしか

食べたことのない人に、パスタのアルデンテがどうのといっても始まらない。

それはそれで、そこそこうまいのだから。

本物の完成形を食べて、初めて、「これがパスタか!」となるはずである。

そーめんも同様!

友人の奥さんは小豆島出身。

その友人に、そーめんのことを話すと激しく同意し、

奥さんのつくるそーめんを食べ「感動した!」と。

そーめんは、魂のこもったソウル麺!

テーマ曲はもちろんこの曲だ!

「あ、うま、そーめん」と熱唱!

ブルース・ブラザースの演奏はこちら。

http://www.youtube.com/watch?v=Ea9mV9EhPvE

もちろん、オリジナルはサム&デイブ!SamDaveSoul Man

http://www.youtube.com/watch?v=w7nFe0hxB6I

パフォーマンスはこちら!

http://www.youtube.com/watch?v=khQ7rVudXfc

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2007.06.01

マルタニ製麺

讃岐国の一宮 田村神社。

父の生家に近く、夏休みはセミを採り、

春秋のお祭りには必ず出かけた。

祖父が建てた建物もあり、特別親しみのある場所。

日曜には市が立ち、多くの人で賑わう。

そこで振る舞われるうどんは特別な趣きがある。

外のセイロには「谷」に「○」の印。

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そのうどんをつくっているのがマルタニ製麺。

田村神社へ通じる旧道にある。

店で食べるそれは、やや太目のもちもちとしたうどん。

冬場は釜揚げ。夏は裏メニューのぶっかけがいい。

しかし、ここでのお気に入りは、かき揚。

スタンダードとしてのエビはもちろんだが、

マルタニ独自の「タコのかき揚」が絶品!

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うどんの粉でつくるぼてっとした食感の衣に、

歯ごたえの良いタコがたっぷり!

タコ好きのぼくにはたまらない!

醤油には付けず、うどんを食べた後のつけだしにつけて食す。

素朴で飾らないうどんと「タコのかき揚」。

どこか懐かしく、そして温かい。

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2007.03.28

宮武うどん店

素朴で飾らず、質実で誠実なうどん。

手切りの不揃いで独特のねじれた麺が生み出す食感。

透明感のあるすっきりとしただし。

藤原屋のぼてっとしたてんぷらもうまい。

マルオの濃い口うまくち醤油とよく合う。

 

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店の入り口手前、3列のベンチで待つ。

そのベンチに座った人が中に案内される。

グループ名と注文を書き、席に着く。

カウンターに腰掛けると、大将の動きがよくわかる。

 

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大将の気遣いは凄い!

すしの並べ方。

取り皿の並べ方。

注文の確認。

麺を切る時以外は、周囲に目を配り、声を掛ける。

ばら寿司しかなかったその日は、従業員に

「ばら寿司よりいなりやろ。」

真意は?

同じ寿司種にあげが加わり、

かつ、食べやすいからか。

 

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会計は、簡単なもの以外大将の暗算。

もちろん、作業しながらである。

客は、うどんの大小と、てんぷら、寿司の数を申告する。

てんぷらは、種類と数を告げる。

てんぷらの値段は同じ。

種類を告げるのは、どのような人が何を好んでいるのかを

リサーチしているのではないかと思う。

 

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大将の体調が優れないため、休むことが増えたという。

閉めるという噂も聞いて、気になっていた。

健在であることを確認できた。

あまりに不揃いの麺が、体力の衰えを感じさせたが、

単なる気のせいであって欲しい。

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2006.12.19

「松家」

うどんの在り方は多種多様で、だから奥が深い。

食感に加え、太さもバラエティーに富んでいる。

しかし、複数の麺を出す店となると限られる。

「松家」には、「太いん」と「細いん」がある。

数十年前と比較すると、全体的傾向として、細くなっているようだ。

食感の問題に加え、太いと湯で時間が長くなり、

また、湯がく加減も難しいようである。

「松家」は、お客さんの要望にこたえて「細いん」を出し始めたようだ。

どちらも、それぞれ抜群にうまいが、どちらにするのか悩む。

同じ生地でありながら、太さの違いで、違った味わいが生じる。

悩んだ結果、ある結論にたどり着いた。

「太いん」と「細いん」を一玉ずつ、同じどんぶりに入れて食べる。

一回で、二度楽しめる。

 

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これまでにも書いてきたが、一度水で締めたうどんは湯がかない主義だ。

カウンターにあったかいダシがあるが、奥の台に冷たいダシがある。

しょうがをたっぷりと入れる。

 

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うまい!

自然と顔がほころぶ。

狭い路地の多い周辺のスケールとマッチした佇まいもよい。

 

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そんな、さぬきうどんを代表する店である「松家」が、

今月22日をもって閉店する。

閉店の理由は分からないが、たまらなく寂しい。

小麦のしっかりつまった食感は唯一無二の存在である。

 

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