お酒を飲み始めた学生の頃、ビールが苦手でした。
仕方なく飲む、といった感じでしたが、今では必需品です。(笑)
ビールをおいしいと思って飲み始めたのがバブル期に販売されていた
「キリンドラフト」でした。
その頃は、多種多様な奇をてらったビールが販売されていましたが、
本格的で正統的な味を目指しているのが伝わり、こればかり飲んでいました。
それからは、キリン派でしたが、父は、キリンラガー派で、
家ではこれのビンビールしか飲みませんでした。
この10年ほど、家で飲むのは「サッポロ 黒ラベル」です。
スッキリとした中に麦の風味とコクを感じられるのが好きです。
でも、一番すきなのは「オリオンビール」です!
このビールを知ったのは「りんけんバンド」の「ありがとう」が、
「オリオンビール」のCM曲だということで、ご存知、沖縄のビール。
沖縄で飲む、オリオンの生ビールは最高です!
高松でも飲めるといいんだけど、輸送費がシャレにならないようです。(笑)
それだけに、特別です!
「ハートランド」もおいしいですね!
アロマホップ100%!ボトルのデザインもよいです!
学生時代、ヨーロッパや中東へ旅行した際に感じたのは、
地元で親しまれているお酒は、気候風土や土地の料理との愛称などと
深く関係していて、日本で飲むのとは違う意味があるということ。
トルコで飲んでうまかったのは「ツボルグ」。
ヨーロッパとアジアの交差点で、その境界となるボスポラス海峡を望みながら、
礼拝の時間を伝える「アザーン」が響き、乾燥した空気の中で飲んだ味が、
カルチャーショックの洗礼と不可分な思い出としてあります。
ビールの発祥の地はエジプト。
そうとは知らず、エジプトで飲んだのが「ステラビール」。
カイロからローマへの飛行機が遅れ、予定より長くいたので、
物価も安いし、よく飲みました。
通常のものは当時日本円で10円くらい。ちょっと気が抜けた感じ。
しばらくすると「エクスポート」(輸出用)とある、40円のものがあり、
こちらは、エジプトの空と空気と、すごくおいしいエジプトの料理を
堪能するためにあるようなうまさ!(笑)
おそらく、通常バージョンは「5番搾り」くらいの出がらしじゃないかと。(笑)
ぼくの中でアメリカのビールは「ミラービール」!
「マルコムX」の黒人映画監督スパイク・リーの「DO THE RIGHT THING」に
「黒人はミラーさ!」というセリフがあったからか、
日比谷野外音楽堂で行われている「ジャパン・ブルース・カーニバル」の
主催がミラービールだったからか、ニュー・ヨークではこればかり。(笑)
まず、バドワイザーなどに比べて価格が安い上に、
でも、アメリカ人の好むスッキリでありながら、しっかりコクがあり、美味しい。
イタリアでは、おいしいビールにありつけず、だからこそ、
生活とワインが本当の意味で不可分なことを、身をもって知りました。
バーに行くと、「バス」や「ギネス」を飲みますが、これはもうビールというより、
そういう種類のお酒、というくらいに別物ですね。
池袋の絶品ベトナム料理の「サイゴン」で、弟と親友池口さんと、
「郷に入っては郷に従えじゃ!」と、店にあるすべてのベトナムのビールを
飲み干しましたが、暑い地域なので、軽い飲み心地でした。
最も味わって飲んだのは、調査旅行で行った、シリアでした。
紀元前3千年前から都市であるダマスクスは、イスラーム教の都市。
もちろん、キリスト教のシリア正教徒も多くいますが、
文化的にはイスラームが色濃く、戒律で禁止されているお酒がありません。
ものすごく乾燥してる場所なのに、ビールを売っていないのです!
毎日、調査を終えると、報告と翌日の戦略を練るミーティングを
陣内秀信先生夫妻が宿泊する、唯一の外資系ホテルのロビーで行いましたが、
その時に、一杯800円位するビールを流し入れることなく、
染み入るのを感じながら、飲んだことは生涯忘れません。
銘柄すら、覚えていないほどです!(笑)
イタリアの「バール」には、まずい缶ビールがあるかどうかでしたが、
スペインの「バル」にはおいしい生ビールと魚介類のおいしい料理があり、
とにかく、地中海や瀬戸内海は、豊かな文化を生み出す場でありながら、
空気が乾燥しているので、ビールがうまい!ということです。(笑)
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