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2016.11.20

平成28年度高松一高同窓会桜紫会「会員の集い」 中西 太 「何苦楚」野球人生

高松一高の同窓会組織「桜紫会」の、ぼくは学年の代議員。
年に一度の代議員会には出席したこともない不良代議員でした。(笑)
2年前に、娘が高松一高に入学し、PTAの役員になったので、代議員会に出席。
その場で初めて、50歳になる年の学年が会員の集いの幹事をすることを知りました!
2年後やん!!!(汗)

ということで、その年の11月の「会員の集い」に初めて出席。
翌年の幹事学年の打合せには毎回出席させていただいて、
1年間の流れを把握しました。
 
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そして、まずは同級生に「会員の集い」なるものがあることと、
ぼくたちの学年が幹事ですよと、Facebookなどを通じて周知。
そして、昨年の「会員の集い」への出席をお願いしました。

例年、「会員の集い」は、主に役員と代議員、幹事学年が40名程度、
計120名ほどのこじんまりとした集まりでした。
ぼくは、習性なのか、高松青年会議所時代の経験からか、
どうせやるんなら、みんなが「行きたい!」と思うような会にしたいと思いました!
 
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10年ほど前に、高松一高の学年の同窓会をしました。
仲の良いメンバーが中心となり、530名に案内し、190名もの同級生が集まりました。
その経験もあり、立上の会には、年末にもかかわらず30名が集まってくれました。

まず、会の成否を決めるのはメインの事業。
誰を呼ぶのか?
高松一高は音楽科があり、日本中で多くの卒業生が活躍しています。
いろいろと候補を挙げる中で、大先輩「怪童」中西太さんの名前が出ました。
ご高齢ですが、お元気であることは、関東桜紫会の福家寛会長より伺っていました。
大先輩方が大勢来られるのはよいとのことになりました。

早速、お手紙を差し上げ、ご自宅にお電話し、講演の依頼をしました。
とにかく、日程と主旨をお伝えし、
「ぼくでえんかな?それまでにボケんようにせんといかんな!」と快諾!
 
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それから、役割ごとに責任者をお願いし、月に1度程度全体ミーティング。
司会は、同級生の西日本放送アナウンサー日野真くんにお願いしたいこと、
高松一高伝統の「威風堂々」をバックに校旗入場で開会したいこと、
音楽部の方々に、演奏をお願いしたいことなど、随時伝えていきました。

役員会・代議員会での承諾を受け、中西先輩と具体的に打合せ。

まずは、手紙で内容を伝え、その上で電話する。
大先輩と電話で話すのは、とても緊張します。
緊張すると少し早口になります。
後に知りましたが、中西先輩は、高松一高時代に先輩に殴られ、耳が聞こえにくいようです。
それでも、何度か電話にて話しをしましたが、一抹の不安がありました。
 
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7月に、東京に行く機会がありました。
それに合わせて、思い切って初台の自宅にご挨拶に伺いました。
中西太さんの奥さん、三原脩監督の娘さんがお出迎えしていただき、
中西先輩のいる居間に通していただきご挨拶をしました。
まずは、交通手段について、当然飛行機だろうと伺うと、
「ぼくはね、高松に帰るときは瀬戸内海を見たいんだ」と新幹線を希望。
故郷高松を想う気持ちに感銘を受けました。
お会いするに際し、可能な限りの中西先輩についての勉強をしました。
母子家庭で苦労された生い立ちから、選手としての経歴、またイチローをはじめとする、
数々の名打者を育てた指導者としての経歴、仰木彬監督の名参謀として。
お話ししていただきたい内容をリストアップし、お渡ししました。
「よう勉強してくれたんやな!しかし、これ全部話したら3時間でも足らんな!(笑)」
それから1時間ほど、昨今のプロ野球の話、母校高松一高の野球部の現状など。
そして、満を持して、持参した色紙にサインをお願いしました。
中西先輩の座右の銘は、義父であり本籍上の父である三原脩氏の「何苦楚」。
「何ごとも苦しんだことが楚となる」
「高松で再会することを楽しみにしてますよ」と握手でご自宅を後にしました。
 
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代議員会での承認を受けて、周知活動を本格化させました。
認知度が低いので、とにかく周知から。
動員係を設け、クラス・部活・職場などでの担当者を決め、周知と取りまとめの依頼と連携。
動員係をお願いした森江陽子さん・利國誠子さん・北谷和代さんから、
「林くん、目標は何人?」と聞かれたので「200人!」と答えました。
例年の1.5倍の180人でひとまず成功。少し上乗せして200人!

同級生の応援は必要不可欠です!
当日だけでも構わないので、とにかく周知。
当日の打上げを兼ねた2次会も設営し、両方の出欠確認も同時進行。
 
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中西先輩の講演の前に、経歴をコンパクトに紹介する動画をつくりたいと思いました。
検索可能な動画をピックアップし、気心の知れた森剛くんにお願いしました。
彼は、高校時代からやたらとぼくに対抗心があるので(笑)、ダメもとで。
すると、彼は動画を編集したことは無いし、無理だと即答。
「お前が無理ならあきらめるから、ちょっとやってみてくれ」と。
数週間後、「とりあえず、こんな感じでどう?」と、BGMまでつけた動画が送られてきました!
負けず嫌いの彼ならではの、入魂の動画でした。作戦成功!(笑)
ちなみに、彼は「house tm」のクライアントです。

近づくにつれ、具体的な内容を詰めて行きました。
出席者名簿兼座席表の作製、式次第の作製、受付名簿の作成など。
受付の総監督は、「夜間飛行」の長島香さんにお願いし、
仲の良い女性6名程度の3つのグループで受付業務を。
その他のメンバーには、可能な限り、座席まで案内を依頼。
信頼のおける女性2人を現金担当に。
現金のセキュリティの為に、2名の男子にガードを依頼。
出席者は、目標の200人を超え、最終的に280名の参加者となりましたが、
特に混乱することなく、スムースに受付が完了しました。

こういった式典の記録写真を当事者が撮るのは極めて困難。
同級生のワタナベ写真館の渡辺幸人くんに、仕事として集合写真とスナップ撮影を依頼。
 
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野球関係者には、野球部の谷澤知宏くんにお願いしました。
中学時代、高松市新人戦の決勝戦でしのぎを削った仲ですが、
卒業後、飲みに行ったりする仲ではありませんでしたが、
学生時代、当時の投手に特有の自我を前面に出す性格でしたし、
立正大学野球部で活躍し、香川では東四国国体で軟式野球の優勝チームの4番打者として、
また、軟式野球の強豪西岡クラブの監督を30才から務めたことは知っていました。
そんな彼が、少年野球の監督を長く勤め「気配り・目配り・心配りが出来るように」と
取り組んでおり、グランドで、彼の選手に接する姿に感銘を受けました。
そんな彼が、野球関係者の調整を取り仕切ってくれたのには大変助かりました。
当日は、中西先輩の控室で、たくさんあいさつに来られる野球関係者のアテンドを
盟友の成木孝次くんと、現場判断が出来る吉田実穂さん・犬井奈津美さんにお願いしました。
 
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落ち着く間もなく、会が始まりました。
音楽部の「威風堂々」をバックに校旗入場、そして校歌斉唱。
来賓のあいさつを終え、いよいよ中西太先輩の講演に。
森剛くん渾身の動画を流すが、音声が流れない!
映像の再生担当の川元範夫くんは、前日と当日、動作確認済みなのに流れない。
司会の日野真くんが、冷静に場をつないでくれる。
「もう少し待ってダメなら、映像無しで行こう。」「了解!」と交わした直後、音声が!
これまでの準備が無に帰すことは無いような気がしていたので慌てませんでした。

そして、中西太先輩のお話し。
本当に、朴訥な人柄で、お出迎えの際には、旧知の仲のように接していただきました。
ユーモアを交えながら、高松一高時代のこと、プロになってからのこと。
大谷翔平が入団した際、どう育てるべきか思案していた栗山英樹監督は、
指導者として三原脩氏を尊敬しているようで、中西先輩に助言を求めたそうです。
その際に、所謂「二刀流」にチャレンジすることを薦めたとのことでした。
中西太先輩をお招きする中で、三原脩氏の功績を改めて見直すことが出来たのは、
ぼくにとっても大きな財産でした。
 
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講演中に、受付会計の確認をし、講演後は、料理の進み具合、時間を見ながら進行の確認。
音楽部をとりまとめてくれた、七條功くん・大橋二三さんたちの演奏が華を添えてくれました!
最後は、高松一高伝統の応援歌「一高のファイト」を、学生服で大麻正晴くんと梅園博喜くん。
集合写真の後、見送りをして終了。
同級生70名の力がひとつになり、無事終えることが出来ました。
 
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2次会までの間は、男ばかりで飲み直し。
2次会にも50名の同級生が参加してくれました。

50歳になった同級生がとても協力的に連携しひとつの任務を果たしました。
ぼくは、高松青年会議所時代から多くの会合を設営してきました。
しかし、今回の任務が終わった後の感情は、これまでにないものです。
たくさんの方々に喜んでもらえたという喜びはあります。
しかし、ぼくの特別な感情はその種の喜びではありません。
会の盛会に向けて尽力してくれたみんなの気持ちがとても嬉しい。
ある特定の組織でも団体でもない、高校の同級生だったメンバーが、
心を一つにして成し遂げた達成感なのでしょうか。
「どうせやるんなら!」と思い、取り組んだ設営でしたが、
高松一高の同級生のみんな、本当にありがとう!

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50歳になって、新しくこんなにも深いところで通じ合える、
親しい関係が築けるとは思ってもいませんでした。
代表幹事として、特別な思わぬご褒美を頂きました。

 

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2016.11.18

house am + 「はりきゅう・マッサージ Harmony」

父が生前、「香川は狭いぞ。3人いたら1人は親戚。」とよく言っていました。
「いやいや、そんなわけないやん!」と思っていましたが、
仕事をするごとに、また、FacebookなどのSNSを通じて、
「まんざら嘘ではないかも」と思うに至り、周囲の人々に冒頭の言葉を伝えると、
皆さん激しく同意されます。(笑)
 
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ある日、メールが届きました。
設計のご相談でした。
「住宅 + 小さな鍼灸院を計画しています。」
これは、よくあることです。
同時に、Facebookにメッセージが入りました。
ご主人さんが、仕事の関係で、ゴーフィールドの牛尾隆さんに建築を相談したところ、
ぼくを強く推薦してくれ、ご相談となりましたとのこと。
大学院を出て、山本忠司の事務所での修業時代担当したのが、
丸亀沖の本島の伝統的建造物群保存地区に指定されている笠島地区の保存修復の仕事でした。
その実質的設計者がポリテクカレッジの牛尾徹先生で、牛尾さんはその息子さん!
ご主人の大学のサッカー部の先輩が「黒船屋」の溝上慶造さんで、
ぼくが学生時代からブルースやソウルの深い話が出来る数少ないソウルメイト!
坂出の「日の出製麺所」の三好修さんとご主人は、仕事でつながりがある上にご近所。
その三好さんは、ぼくの義兄坂本浩基と幼なじみ。
奥さんは、かつて子育て支援の「わははネット」の中橋恵美子さんのもとで活動をしており、
鍼灸師の資格を取るために通う「四国医療専門学校」は、
高松一高の同級生大麻正晴くんが副理事長。

土地購入の為に、奔走してくれたのは建材を扱う株式会社浜崎に、
中讃エリアの不動産部門を立ち上げたばかりの旧知の友人濱崎直哉くん。

それぞれの関係を詳細に述べると、紙面がいくらあっても足りませんが(笑)、
とにかく縁を感じざるを得ない仕事となりました。
 
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まずは、土地探しからスタートしました。
坂出市街は、迷路のように細く入り組んだ道が多く、道路の幅員を気にしなければ、
格安の土地が多くあります。
しかし、子供と女性を対象にした鍼灸院を併設するため、アプローチは容易な場所に。
契約の前に、計画を提示し、確認してから購入を決められました。

新しく開発の進む地域で、メインの通りから見える場所に鍼灸院を配しました。

小さな待合のスペースと施術の空間は、ゆるやかに家具で仕切ることにしました。
その奥の、子供も一緒に寝て施術出来る和室は、住居につながっています。

1階は、その他に主寝室とそれに連続する洗濯干し場、水回り。
2階は、リビング・ダイニング・キッチンと、子供室。
子供室は、当時中学生のお姉ちゃんの部屋と、2人の小学生の男の子の部屋。
将来的に2つに仕切ることが可能ですが、しばらくはふたりの関係を見ることとしました。

 
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リビングには、プライバシーを完全に確保しながら、
太陽の光を室内に呼び込むガラスのスクリーン。
バルコニーと連続し、開放的な空間です。

この家族は、それぞれが自立しながらも、とても連帯感が強く、
この建築の空間が、一体感を体現した空間となり、
家族を包み込む器となればと思います。

「はりきゅう・マッサージ Harmony」
https://sakaide-harmony.jimdo.com/

https://www.facebook.com/sakaideharmony/

 

 

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