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2016.07.18

Supermachine + 林 幸稔/林幸稔建築設計事務所 「瀬戸内アジア村」

北川フラムさんから、夏会の目玉となる、高松港での拠点となる「瀬戸内アジア村」の設計を、
タイでユニークな建築をつくり話題のSupermachineとの協働で依頼されました。

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瀬戸内国際芸術祭の舞台は、瀬戸内の島々。
高松港から島々へと渡ります。
その拠点となる高松港での、タイの伝統工芸などを紹介する拠点を、
竹とパカマ(布の名称)で構成するというプロジェクト。
春会期の準備中に、リーダーのジャックさんとスタッフと現場確認及び打合せ。
既存の公共施設内での設置となるため、制約が多いのですが、
とにかく、プランが出てきた時点で、検討することに。
ジャックは、上機嫌で「じゃあ、一週間でプランを出すよ!」とハグして別れる。

ところが、春会期が始まり、もうジリジリと暑くなり始めたのに、一向に進まない。
ようやく提案が出てきたときには、もう会期まで1カ月という状態!

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そこから、竹の手配・職人さんの手配・電気設備と布の取付の手配などに掛かりつつ、
予定の予算内で可能な工法等を検討し、Supermachineの西堀隆史さんと
やりとりを同時進行。

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とにかく時間の無い中で、普段扱うことのない竹を、いかに組み合わせるのかに腐心する。
実行委員会には、シルバー人材で大工さんを確保していただくも、
誰に竹の施工を頼めばいいのか路頭に迷う中、別件で事務所に訪れた、
坂出土建工業の営業さんの河津康之さんに「監督さんを一人お願いします!」と泣きつきました。
そして、紹介していただいたのが、主に足場の施工をしている春瀬建設工業さんでした。
今の鋼管足場以前の丸太の足場の施工にも精通し、施工方法などとにかく前向きに協力してくれました。

作業の拠点となる倉庫も確保でき、シルバーさんたちとも初対面で現場に現れたのは、
春瀬建設工業さんの担当者の水門(みと)勇稀さん。
とても若く、とてもやんちゃな感じ。正直、不安でした。()
ところが、彼は素晴らしく機転が利き、現場での判断も的確で、とても助けられました。
未体験の仕事の進め方で、正直、毎日どうなるのか不安要素が多い中、
必ず要所では的確な連絡を頂き、お父さんよりも年長のシルバーさんたちを上手に分担し、
数日のうちに「チーム水門」として機能してくれました!

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一般的な建築では、柱と梁は同じ幅の中で取り合います。
竹は、すべての部材を交差させ留めていくので、そこに集まる部材の、
交差させるその方法が、その見え方と作業性を決定します。
とにかく、ひたすら模型をつくり、理解し整理したうえで伝えることにしました。

タイの布、パカマ布の取付は、高松青年会議所時代の盟友で同級生の石原敬久氏の
「株式会社イシハラ」に、電気工事は、高松青年会議所への入会時の副委員長であり、
現在のぼくの事務所の大家さんでもある佐藤佳生氏の「株式会社エスケイ電業」に頼み込みました。
場所の制約で、夜間の作業もあり、時間の無い中、それぞれ連携し、何とかかたちになりました。

港町高松の顔である港頭地区の再開発でつくられた無個性な空間が、
竹とパカマで、どこか懐かしさを感じる空間となりました。

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