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2013.11.22

伊勢神宮遷宮

今年は、伊勢神宮の20年に一度の遷宮の年です。

先日、伊勢詣でに行ってきました。

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伊勢神宮は、20年に一度、左右に社を建替えて遷宮します。

前回の20年前は、ちょうど大学院を卒業して、
師山本忠司の事務所に勤め始めたばかり。
その時に、伊勢神宮の遷宮の話がよく出ていて、
「今回はタイミング的に行くのは無理だけど、
 20年後って、想像つかないな!」
と思っていましたが、20年経ちました。(笑)

その時は、新聞やTVで大きく扱われることもなく、
「こんなに大きなイベントなのに!」って思っていましたが、
「パワースポット」なる言葉も定着した今、大変な人でした。

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まず、行く予定の2週間前に伊勢神宮近くでのホテルを探しましたが、
全く空きのない状態でした。
結局、名古屋で前泊し、朝、近鉄で行くことにしました。

20年というサイクルは、建築技術の伝承などから。
真新しい檜の光沢のある社と、20年を経て、
周囲の自然と同化するかの如き社の対比は、
時の流れを如実に物語っています。

伊勢神宮には、食物・穀物を司り、神衣食の守護神である、
豊受大御神(とようけおおみかみ)を祀る「外宮(げくう)」と、
我が国で最も貴く、国家の最高神であり、皇室のご先祖である
天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祀る「内宮(ないくう)」があります。

まず、「外宮」を参拝してから「内宮」を参拝するのが古来からの習わし。

ともに、神社の聖域の入口は、橋によってつくられています。
この橋は、「外宮」では左側通行、「内宮」では右側通行。

そして、鳥居の前で一礼するのが習わし。

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周囲の木々に囲われるよう、木漏れ日と呼応するように建ち、
敷地の微妙な高低差を、アプローチとしての高揚と、
絶妙に仕掛けられたアングル。

小学校低学年の時に、家族で来た記憶はありますが、
当時はそんなことを、微塵も感じていませんでした。(笑)

日本の最南端と考えられていた山深い紀伊半島は、
山陰同様、精霊に満ち満ちた風景。
伊勢神宮周辺の、森羅万象に霊気と精霊を感じる様は、
俗世と未知の外界との結界であることを感じさせます。

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2013.11.05

出雲大社遷宮

今年は、出雲大社の60年に一度の遷宮の年です。

先日、建築士会の松江での全国大会へ出席に合わせて、
出雲大社詣でに行ってきました。

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今年は、伊勢神宮の20年に一度の遷宮の年で、
大きく取り上げられていますが、出雲大社は、
60年に一度の遷宮の年。

伊勢神宮は、天照大神を祀り、20年に一度、
左右に社を建替えて遷宮します。
出雲大社は、大国主命を祀り、60年に一度、
屋根を葺き替えて遷宮します。

出雲大社は、やはり神聖な朝に詣でたいので、
まずは、現存する最古の大社造りの「神魂(かもす)神社」へ。

国宝です。

神を感じる佇まいです。

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神魂神社の目の前の田んぼは、稲刈りが終わり、
束ねた稲の縄文的造形がつくり出す光景は、神事の如く。

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出雲大社は、山の裾野に鎮座します。

神社や寺のアプローチは、通常、「上方」を意識させますが、
出雲大社は下って行きます。
それは、母胎内に回帰するかの如く、どこか懐かしく、
おおらかに抱かれるように。

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そして、洋の東西を問わず、聖域の軸線はシンメトリーで強調されるものですが、出雲大社では、シンメトリーを回避します。
参道の中心には松が植えられ、参拝者は軸線を感じながらも、
軸線から外れた場所を進みます。

鳥居は、参道の軸線からズレ、拝殿もされにズレます。

拝殿をぐるりと回り込むと、三重に囲われた本殿。
その重厚な佇まいは、日本人であることを自然と意識します。

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古代の神殿は、空にそびえるかの如く、高いものであったようです。

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神々が集う場、出雲大社。

その神々は、出雲大社へ行く前に、稲佐の浜に来ます。
神々の「駅」のようなものでしょうか。
長大な砂浜に、ポツリと突然隆起した岩。
まさに神の所業という光景。

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そこから、すぐ陸地に入ったところに、
神々が一旦立ち寄る「上宮(かみのみや)」。

出雲大社へと向かう際に、旅装束から、一旦落ち着いて、
正装で向かう前に気持ちを落ち着ける場所でしょうか。
そう思うと、ユーモラスでもあります。

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神々が集う山陰は、精霊に満ち満ちた風景。
いつも雲がかかり、魑魅魍魎を生むのかのような光。
森羅万象に霊気と精霊を感じる様は、
八百万の神々を自ずと生んだのでしょう。

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2013.11.04

田中将大

楽天ゴールデンイーグルスが、球団創設9年目にして、
パ・リーグ制覇に続いて、日本一となりました!

優勝の瞬間マウンドにいたのは、今年、もはや伝説となる活躍をした、
「マーくん」こと、田中将大投手でした。

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開幕から負けることなく、24連勝!!!
昨年からは、通算28連勝!!!
ポストシーズンを含めると、なんと30連勝!!!

ありえません。

2013年のシーズン、パ・リーグ優勝の試合での救援を除いて、
勝敗がつかなかった試合が3試合。
その試合も、全て6回以上投げて、3点以内の失点。

メジャーリーグでは、先発投手の役割の目安として、
「クォリティー・スタート」があります。
これは、6回を3失点以内に抑えることで、
80%超えるのは物凄いことです。

今年の田中投手は、無敗!!!勝率100%!!!
クォリティー・スタート率100%!!!!!

信じられない活躍でした。

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入団以来、ダルビッシュが全幅の信頼を置く、佐藤義則投手コーチと、
胸の開きの早かったフォームを改善し、北京オリンピックやWBCを
通じて交流の深いダルビッシュから示唆を受け、
球威・球速よりも、「キレ」を磨き、素晴らしい投手となりました!

今年は特に、メジャー移籍を意識してか、通称「スプリット」、
フォーク・ボールよりも浅く挟む、手元でスッと落ちる球、
「SFF(スプリット・フィンガード・ファストボール)」を
有効に使い、要所要所を抑えました。

この球は、今年ボストン・レッドソックスでクローザーとして活躍した
上原孝治投手も得意とする球で、メジャーでは投げる投手が少なく、
とても有効な球です。

東北の震災復興を日本中が祈る中、ジャイアンツファンのぼくも、
今年は楽天に勝って欲しいと思いました。


そして、日本シリーズで、負けはつきましたが、
レギュラーシーズンの連勝記録は、「28」で継続中!

マーくん、もう一年日本で投げて欲しいものです。
実際の投球を観たい!!!(笑)

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