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2013.07.31

最後の中学校総体!

娘の中学生活最後の総体が終わりました。

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廃部寸前の5人のソフト部から、昨年の新人戦までの顛末は、
下記の記事をお読みください。
http://yharch.cocolog-pikara.com/blog/2012/10/post-ef6b.html

部員は増えたとはいえ、弱小ソフト部。
練習試合の相手にも困る始末でした。

ところが、昨年の新人戦は県大会ベスト8!
しかも、強豪国分寺中をあわややっつける善戦!

この活躍が効いたのか、昨年秋からは、練習試合には困りませんでした。

それどころか、野球と違って、連盟がうるさくないのと
同じボールを使用しているせいか、昨秋には高松東高、
今年の3月には高松南高と合同練習もさせてもらいました。

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試合経験も積み、同レベルだったチームには、
もうどう転んでも負けないレベルになりました。

ところが。
そうなってくると、「自信」が「過信」へ、そして「慢心」へ。

序盤に数点取ると、舐めて試合運びが軽くなる。
それが続くと、練習もダレてくる。

これは、思った以上に厄介な状況でした。

3月の強化大会。
新人戦県ベスト8だけの大会。これまでには声すらかからなかった。
初戦は、坂出中。
いいピッチャーに鉄壁の守備。
2点、取られるも、どうにも点を取れる気配がない。
みおが、何とか出塁し、二盗・三盗を決め2死3塁。
「点をもぎ取るにはホームスチールしかないな」と思った矢先、
キャッチャーのピッチャーへの返球の隙に盗塁!
送球がそれ、1点をもぎ取った!
しかし、試合は2-1のまま終了。

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5月の宇津木杯。
いきなり新人戦のリベンジ!国分寺中。
アリサ&みおのバッテリーのコンビネーションもより良くなったし、
「ひょっとしたら」と思って観るも、7-0で完敗。
相手のピッチャーも良くなっており、小さく鋭く変化する球を
太田中の選手は見たこともないので打てません。
そして、小さく鋭くゴロを打つ打撃を徹底しており、
いいコースへ投げても空振りしない。
やはり、専門知識を持った監督さんとの
7ヵ月の日々の積み重ねは大きいなと実感。

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6月の全日本中学生男女ソフトボール大会。
これまたいきなり新人戦県大会を制した善通寺西・東中。
これも、善戦するも完敗。

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こういうレベルとの練習試合を積み重ねていないことが、
試合での違う種類の重圧を生む。


確実に、そして思ったよりも速く時間は流れ、迎えた高松市総体。

まずは、県大会進出が目標!
試合のあった土日は、仕事の都合で松山。
入れ違いに単身赴任から応援のために駆けつけたお父さんと、
家内に試合の速報を依頼。
ぼくは、唯ただ祈るのみ!
初日に2勝すれば県大会進出が決定。
負けても、翌日の試合に勝てば県大会が決まる。
ただし、同じゾーンの4チームは強豪ぞろい!

初戦は、新人戦で惜敗した香東中!
接戦になること必至!
同点で迎えた終盤、ここのところよく当たってる、
3番オッチーの逆転ツーランで、劇的勝利!!!
「絶対勝つぞ!」と気迫のこもった試合展開だったようです!

次戦は、結果、高松市&香川県を制した香川第一中。
これは突破ならず!

翌日の試合は、もはや格下の勝賀中。
ここも、油断せず、完膚無きまでに攻めて15-0。
コールド勝ちで県大会進出を決定!

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みおに、どんな気持ちで試合に臨んだのかを聞くと、
「52点取るぞ!って。」
「なんで52点なん?」
「最初、55点取るぞ!って言ったけど、そりゃ無理やろってなって。」
まあ、ともかくよくわかりませんが、そのくらいの気持ちで望んだと。


そして、迎えた県大会!
初戦は、綾南中。
これに勝てば、恐らく次戦は古高松中。
古高松中は、高松市準優勝で県大会に来ましたが、昨年は部員が少なく、
経験も浅いので、点の取り合いになると勝機あり。

となると、ベスト4も視野に入る!

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とまあ、廃部寸前の弱小チームが、県大会は最低ラインで、
あわよくば、四国大会!というところへよく来ました!

綾南中は、監督さんがいかにも「やってます」という感じ。
シートノックを見ても守備には穴がありません。
打撃も、確実にゴロを打つ打ち方を習得していて、
セーフティーバント・ヒットエンドランを仕掛けてきます。
これは、アウトにしても守備側のプレッシャーが大きい!

案の定、一進一退の展開。

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しかし、ここでも対戦相手以外の敵が。

こういうことを書くべきかどうか躊躇しましたが、あまりに子供たちがかわいそうなので書く事にします。

香川県内のソフトボールを熱心に指導されている監督さんは、全体の3分の1くらいの方。そのチームは確実に良いチームをつくってきます。
審判の方々は、年配の方が多く、上記の監督さんとは顔馴染み。
ですから、思い入れもありジャッジが多少偏るのは理解できます。
また、選手がジャッジに納得できないことだって、よくあることです。
これまでに何度もそういう場面はあり、娘には、
「そういうものだと思って、それでも勝つしかない。
 そこで、心を動かされた時点で負けだよ」と、その度に伝えました。
ただし、あまりに極端で露骨だと、やはり選手は可愛そうです。
ストライク・ボールの判定。
アウト・セーフの判定。
限度を超えているものがいくつもありました。
子供たちの心がざわつき、乱れます。

2点負けている時、あまりにストライクを取ってくれないジャッジに、
ピッチャーのアリサはベンチで泣き出し、娘は地団駄踏んで、半狂乱。

ベンチ裏へ行って、娘に助言。
「審判に不満だからって怒ってても、得することはひとつもないぞ!
 お前が、チームの攻める雰囲気をつくれ!」

ここから、怒りのエネルギーを攻めるエネルギーに転換したのか、
同点に追いつき、6-6で最終回を迎えた綾南中表の攻撃。

1死2・3塁で、ショートゴロ。タイミングは微妙だが本塁送球!
だが、この送球がそれインプレーのゾーンをボールが出て、2点。
しかし、この場面、送球が手を離れた時点の到達塁にもうひとつの進塁が与えられるのだが、2塁走者が、ショートがボールを投げた時点で3塁へ到達するはずはないので、アピールするも2点が認められた。
これも、納得のいかないジャッジ。

あきらめたらそこで試合終了。

最終回の攻撃、2番ノアからの好打順。
走者が出て、一発が出れば同点の場面!
しかし、2死となり4番のみお。
討ち取られれば、そこで部活が終わる。
粘って粘って、完璧に捉えたあたりがセンターへ!
センターが背走するも、ひと伸び足りず、試合終了。

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小学校2年生から始めた野球。
そして、中学でのソフトボールが終わりました。

泣き崩れる選手たち。
たった5人しかいなかった部員も、今は28人の仲間に。

負ければ、スッキリ泣けるのだと思っていましたが、
「もっとこうすればよかった」「やっぱりあそこだ」と、
後悔というか、反省というか、そういうモヤモヤがたくさん出てくる。
思春期の娘に、伝えたいことは山ほどあれど、
それはそれは、なかなかに難しいものでした。


選手たちは、ひとしきり泣いて。

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しばらくして、せっかくなので集合写真を撮ろうと。
何枚か撮りながら、段々と笑顔に。

入部当初、ケンカばかりしていた気の強い4人の3年生。
色々とやりあった分だけ、誰よりもよく分かり合えている、
かけがえのない仲間。

最後は、晴れ晴れとした表情でした。

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みお。
キャプテンとして、よくがんばったね!
お疲れさまでした。
そして、ありがとう。

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2013.07.03

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徳島で進めてきた、美容関係のテナントビルが完成しました。

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2012年2月、ASJ徳島スタジオから、打合せのアポイントの連絡。

数週間前にイベントがあったところなので、そのお客さんかと聞くと、
「直接スタジオに来られて、林幸稔先生に設計を頼みたいとのこと。」
という、ご指名でした。

クライアントは、建築の計画を考え始めた時から建築家の選考にかかり、早々とぼくに依頼することを決められていて、「誰にも聞かれてないのに、建築家林幸稔に設計をお願いすると言ってました。」と。(笑)

クライアントは、ご夫婦で美容理容用品のネット販売の会社「髪屋」を経営されています。

会社のテナントのスペースが手狭になり、土地を購入され、「髪屋」の事務所と商品の在庫と発送のための倉庫。それに、ご主人の美容室と奥さんのネイルサロン、テナントのエステティック・サロンが入る建物。

土地は、幹線道路沿いを購入。
とにかく、「建物そのものが看板となるようなものを!」と。

建物に掛けられる金額と必要な面積から、木造平屋に決定。

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そして、すごく不整形な敷地での計画がスタート。

まず、土地柄、ここに来られる方は基本的に自動車。
しかも、古くからの幹線道路は、片側一車線で、交通量もある。
幹線道路への出入りへのストレスは、直接営業に跳ね返るので、ややゆとりを持って。

駐車場の計画が決まると、同時に建物の計画が決まるといった、
「駐車場=図」と「建物=地」がピタリと決まるレイアウトを模索。

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建築の世界では、「ゆっくりじっくり時間を掛けて」ということが、
美徳であるかの如くまことしやかに言われますが、
土地を購入されるということは、金利は発生し、テナントを借りていることを考えれば、早く竣工する越したことはありません。
問題はいつも、設計事務所のレスポンス!

2月20日の初顔合わせから、数回の打合せで実施設計に掛かり、
見積調整を含めて、4月2日設計契約。

確認申請に時間がかかりましたが、6月20日に地鎮祭、
年内に竣工というスピード。

坪単価に換算すると恐ろしくリーズナブルなのですが、
いつだって、限られた予算の中で、最大限の魅力ある提案をすることが、
建築のプロフェッションだと考えています。

クライアントご夫妻は、これまでにも店舗の経験も豊富で、
こちらの投げ掛けにも、判断が早く、
ユーモアを交えた楽しい打ち合わせをしながらも、
スピーディーな現場の運営・進行が可能となりました。

こうしたスケジュールの決定は、結局クライアントに
無駄な出費をさせないことにつながるのです。

美容室「HIBIKA」
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ネイルサロン「QURE」
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竣工から、このご紹介まで時間が経ちましたが、竣工後、
瀬戸内国際芸術祭や、丹下健三生誕100周年のコーディネートなど、
多忙を極めたのと、竣工写真が多くて、選定に時間がかかったことを、
言い訳として付記しておきます。

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