ターニャ・プレミンガー「階層・層・地層」
イスラエルを拠点に活動する、69歳のロシア人アーティスト!
沙弥島に土を盛り、それを造形する作品。
http://setouchi-artfest.jp/artwork/a1001
作業開始の前日は、作品制作に関わる工事関係者との打合せ。
しかし、現場に到着したターニャは、
イスラエルから持参した「マイ・スコップ」を持って、
山に向かって一目散!(笑)
興奮して、すぐに、掘り始めました!(笑)
翌日、バックホウ(ショベルカーのような工作機械)の
オペレーターと、英語と讃岐弁でやり取りしながら、
何とかうまくいっているのかと思えば、そうでもありません。(笑)
土の表面は、芝生で覆われる計画ですが、
土は、雨で簡単に崩れます。
イサム・ノグチ庭園美術館の裏にあるこんもりとした山も、
大雨で3度ほど流され、そして現在のかたちに落ち着いたそうです。
雨が大地を削って、地形ができるのです。
ですから、オペレーターは、讃岐弁と身振り手振りで、
「しっかり表面を固めないと雨で流れる」と伝えるも、
ターニャは「これで大丈夫!私のつくったカタチが変わるのは嫌だと」
英語で応戦し、押し問答!(笑)
そこに、アートフロントの担当の下岡さんと藤田くんも加わり、
あの手この手で、ターニャを納得させる!
雨で崩れるから、固める必要があることは認めるものの、
バックホウの平面の機械で緩やかな曲線は出来ないと主張。
しかし、オペレーターの繊細な操作に納得し、
なんとも言い難い、張りのある曲線が見事に出来上がりました!
頑固なおばあちゃん、流石です!
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