「野球」卒業
関心も興味も経験も、見たことすらなかった野球をすることになったのは、小学校2年生の初夏のことでした。
小さい頃から、モノを投げてみて、捕ろうとする姿(捕れない!)を観て、即座に球技は向いてないなと。
小学校に入ったころ、「とおさん、バトミントンしよう!」と。
サーブをしようとするが、一向にラケットにすら当たる気配はなし。
そんな時、保育園から仲のよかった女の子の友達が、野球チームに入った。
へ~っ。と、思っていたら、「練習を見に行きたい!」と。
「えっ、マジで! だって、ルールどころか、
野球とサッカーの区別もつかんやん!」と、思いながらグランドへ。
見学に来た子供は、だいたい、一日一緒にやってみるので、
南監督が「遠慮せずにいっしょにやってください!」と、勧めてくれたものの「いえ、ホントにまったくやったことも無くて。」と。(汗)
そして、見学終了。
「まあ、やらんわな!」と思ってましたが、「やりたい!」と。
マージーでー!
本気で止めました。
休みはないし、どこにも行けないし、やると決めたら卒業まで毎日、
一生懸命やらないと面白さもわからないよと。
「それでもいいから、やりたい!」と。
マージーでー!
どヘタクソなのはもうとりあえずあきらめるとして、まずは着こなしから。
帽子は、団の指定のスポーツショップへ行って、みんなそこで道具をそろえるので、同じようなものを身につけていました。
アンダーシャツは襟にマークの入ったナイキ。
スパイクもナイキ。
バットはナイキのレインボーカラーの松井稼頭雄モデル。
ユニフォームとグラブはローリングス。
とりあえず、道具は完璧!
そのせいか、最後まで着こなしにはうるさかった。
グランドにいるあいだは、ヘタクソなりに一生懸命。
でも、それだけで目に見えてうまくなるほど甘くはありません。
野球は、覚えることがとても多いスポーツ。
野球のことばかり考え続けるくらいでちょうどいい。
しかし、そこまでは、なかなか到りません。
3年生の夏過ぎに、次年度のジュニアチームが出来ることになり、
団の事情で、ぼくは上の学年のヘッドコーチに。
それからは、ほとんど別行動で、見てやることもままなりませんでした。
もっともっと野球に興味を持ってもらおうと、「ダイヤのA」や「大きく振りかぶって」などのマンガを何となく側に置いて、読むように仕向けたり、高校野球に連れて行って、試合前の練習から選手の動きや声の出し方を見せたりしましたが、のめり込むまでは行きません。
4年生の秋、ジュニアチームとして始めて参加した新人戦で、市の大会に優勝しました。
といっても、一度も選手としてグランドに立つことなく。
残すところ、2年を切ったわけです。
ヘタクソなまま。
その時に、話しましたね。
練習も試合も楽しいと。
でも、練習試合にもまともに出してくれない。
試合に出ている子たちが、毎日、練習してるのは知ってる。
だからと言って、毎日、練習してるわけでもない。
それで、あなたは、これからどうするのかと。
このままでは、野球の楽しさもわからないままだよと。
肩はいいので投手を目指して、シャドーピッチングと、
そして、素振りを毎日やると。
それからは、毎日6時15分に起きて、練習。
可能な限り、練習を見てやりました。
ぼく自身も、上手な子を対象にした教則本に載っていない、
クセのある、下手な子にどう指導をすればよいかというスキルは上がっていたので、しばらくすると、素振りだけならチーム一のフォームになりました。
野球教室などでも積極的にアドバイスを求め、観てもらうと、「いいね!」と。
だけれども、現実には、そう簡単ではありません。
これまでのクセで、どうしても、力みます。
そして余裕が無い。
チームは完全に勝利至上主義で、練習試合さえ出してもらえない。
かわいそうだと思ったし、見ていてつらかったのは、努力したことを認めてもらうことすらなく、努力の成果を練習試合でいいから試す場も与えられず。だけれど、日々、努力しろと言うのは、酷だというもの。
練習の成果で、投球フォームも、よくなりました。
ミソッカスが、ピッチャーとして練習させてもらえるように。
でも、それは6年生の秋。
もう、卒団間近のことでした。
指に掛かったキレのいい球は、見ていてきもちよかったよ。
最後の大会では、登板予定だったのに、練習前のアップ時につまづいて手をついた際に若木骨折。
あの時はつらかったね。
試合までのあいだ、何度も「だいじょうぶ!もう痛くないから、もう一回、病院へ行こう!」って。
その度に、先生が触ると、やっぱり「痛い!」って。
悔しかったね。
最後のチャンスだったから。
とおさんも、かける言葉が無くて、ふたりで、さめざめと泣いたね。
もう、野球とはお別れだね。
野球やってよかった?
とおさんは、よかったよ。
みおのおかげで、野球というスポーツの素晴らしさを改めて知ることが出来ました。努力し続けることの大切さと、しかし、努力がすぐにかたちに表れないことを知ったことは貴重な経験だと思います。
何より、練習中、試合中、誰よりもチームに力を与える「声」を出し続けたあなたは、どこに出しても恥ずかしくない、立派な野球選手です。
ありがとう。
よくがんばったね!
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Comments
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Posted by: Plumber Ventura - Plumber Simi Valley | 2015.03.22 01:58