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2010.12.28

B Guest House

「Veranda glass house」に取り掛かって間もなく、
オーナーの岩本さんから、今回のプロジェクトをご紹介いただきました。

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ちょうど荘内半島の反対側。

半島からさらに瀬戸内海に伸びる小さな半島の突端。

270度瀬戸内海を見渡せる絶景の場所。

ここに、ゲストを招いて、美しい瀬戸内海を眺めながら、
お酒が飲めるスペースをつくりたいとのこと。

瀬戸内海側は、遮るものの無くガラスだけでつくりたいと思いました。

そこで、鉄筋コンクリートの構造を床・壁・屋根を「コの字」にし、
3面をガラスに。

工事費の調整の中で、鉄骨にし、角に柱を立てる案も検討しましたが、
クライアントは「やっぱり柱は無しで行きたいですね。」と。

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木々の木漏れ日の中を進むと、白い壁。

そのアプローチ側の壁を入り口と収納とし、
その中に、エアコンや流しなど。

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刻一刻と変わる瀬戸内海の情景。

一口に瀬戸内海といっても、場所によって、重なり合う島影や、
その対岸までの距離の違いなどによって、その表情はまったく異なる。

そんなことを、改めて教えてくれました。


美しい瀬戸内海の光景を切り取る至極の空間です。



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2010.12.14

高橋涼平くん

桜町中学校野球部の後輩で、寒川高校のエース 高橋涼平くんと
一日、一緒に野球をしました。

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娘の所属する太田ジャガーズは、9月末まででチームとしての活動は終了し、
中学で野球を続ける有志がひとつのチームとして活動しています。
娘は中学ではソフトボールをするようで、練習に参加しています。
太田小学校の生徒は、学校区の関係で桜町中学校と太田中学校とに
分かれます。
この日は、桜町中学校で一緒になる栗林小学校と、
太田中学校で一緒になる太田南小学校の3チーム合同での練習。

小笠原元会長が寒川高校野球部OBということもあり、
グランドでの練習の無いこの日、寒川高校野球部のグランドで、
子供たちの先輩にあたる高橋涼平くんと、同じく3年生の原田知哉くんが

子供たちと一緒にプレーしてくれました。

グランドに到着して、まず驚いたのが、手入れの行き届いたグランド。
グランドの隅々まで丁寧に掃き清められ、道具も手入れされ整頓されている。
まさに「神聖な場所」をとても大切にしていることが一目瞭然。

そんな中で、ふたりは難しい年頃だろうに、子供たちとまた、父兄と
和気藹々と一日、練習に付き合ってくれました。

桜町中3年時の選手権四国大会の決勝で見たのが高橋くんとの出会い。
120km後半の切れ味抜群のストレートをコーナーに投げ込む投球で、
全国ベスト4!
同じく桜町中の先輩 宮武監督率いる寒川高校に入学し、
昨年の夏の甲子園では、準優勝した日本文理を唯一苦しめた。
順調に成長し、この夏の寒川高校のチームのまとまりは昨年以上で、
2年連続の甲子園出場は確実に思えていましたが、
不運なエラーがらみで失点し、思うように点が取れず、惜敗。

配球について、疑問に思っていたことや、甲子園での登板時の心理状態、
この夏の敗因なども、過去のこととして気さくに話してくれました。

柔和で人懐っこい表情とは裏腹に、肝の据わったマウンド度胸と投球術は、
傑出したものがあり、駒沢大学に進学するようですので、
応援したいと思います。

また、兵庫から寒川高校へ来た原田くんは、
元PL学園の中村順二監督が率いる名古屋商科大学への
進学が決まっているようで、彼にも注目したいと思います。

練習終了後は、子供たちが長い列をつくって、
ふたりにサインをしてもらっていました。

「人間的成長なくして、技術的成長なし」とは野村監督の言葉ですが、
彼らの豊かな人間的資質に、これからの野球人としての
成長を期待したいと思います。

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2010.12.09

『レオニー』

イサム・ノグチの母、レオニー・ギルモアを描いた、
松井久子監督、待望の3作目『レオニー』。
 
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2作目の『折り梅』は、映画に関心を持った人たちが、自主上映を行うという、
珍しいかたちで全国各地に草の根的に広がりました。

その高松での上映の際に訪れたのが、イサム・ノグチ庭園美術館。

晩年、自らが彫刻家として強い関心を抱いた「石」とともにある、
牟礼のまちに日本の原風景を見出し、掘り出されたままの自然石と
イサム・ノグチというアーティストがせめぎあい、互いが融合し昇華する
その生活と創造の場が、美術館として公開されています。
 
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イサム・ノグチと作品、そして、牟礼の庭園美術館に衝撃を受けた松井久子監督は、
ドウス昌代の労作ドキュメンタリー「イサム・ノグチ 宿命の越境者」を手にし、
ことさらに関心を深め、次第に本作の着想へと向かったようです。

2006年、映画化がおぼろげに現実のものとなる中で、ロケハンを兼ねて、
地元の人間に関心を持ってもらおうという懇談会の際に、
この企画を知り、初めて松井監督とお会いしました。

2年前の寒い冬の日、香川での支援者が集まり、
具体的な制作へかかりますという、その報告会。
四国村の久米通賢邸の囲炉裏を囲んで、配給先、資金の目途が立ったこと、
それまでの苦労話に始まり、ここだけの話としながら、
キャストのこともうれしそうにお話してくれました。

着想から7年!
待望の上映!

もちろん、史実として、記録に残っていない部分が圧倒的なのですが、
ドウス昌代さんの莫大な裏づけ資料をベースに脚本。
 
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Roce
 
19世紀後半から20世紀にかけて、世界が目まぐるしく動く中で、
例え困難であることが明白な道であっても、その道を進む、
自分の意志と信念に強く忠実に行動するレオニー・ギルモアの生き方は、
イサム・ノグチの生き方にも重なります。

また、近代化される中で、忘れられていった
ぼくらのDNAに深く刻まれている往時の日常の生活様式や風景が
そこに「美」を見出した母レオニー・ギルモア、
そして息子イサム・ノグチの原風景として美しく描写されています。

ジェンダーとしての「女性」、そして、「母性」という視点。
これは、松井久子という表現者からは不可避なこと。

イサム・ノグチさんの、母親に対する感情は複雑で、
かたちを変え、作品において、直接的に、隠喩として、
また時に無自覚な内奥の潜在意識として現れているように思います。
 
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イサム・ノグチにとって、「芸術家」として「自ら」を顧み見つめる時、

母 レオニー・ギルモアという存在は、避けては通れないアイデンティティで、
生涯を通して取り組んだ、まさに「主題」だったのではないかと思います。

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