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2009.12.04

house so

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この住宅のご主人は、同業者でした。
同じく建築の設計をしている人です。

独立して3年目。
大学の講師の話が現実的になくなり、
設計事務所として生活していかないといけないという状態で、
自分の考え方の幅を拡げたいと考えていた時期。
父が、友人の商業施設のデザイナーが建築設計者の協働者を探していて、
やってみたらどうかと。
専門学校での講師以外に仕事はなかったし、向学のために手伝うことに。
小さな店舗から大きな商業施設や、中国の公共施設まで
ものすごいスピードで仕事をする事務所でした。
その中で、特にコンピュータに精通し、画像処理やグラフィックも得意な、
若い男性スタッフだったのが、今回のクライアント。

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ぼくがその事務所と仕事をしたのは1年足らずでしたが、
美術の出身で、色々と考えることも多かった彼。
所長以外は女性スタッフばかりの中で、
年長のぼくとは、色々と話しをしました。

ぼくにとっては、母が末期ガンだと分かり夏には亡くなったのもこの時期で、
彼が結婚したのもこの年でした。

その後、マンションを主に手掛ける事務所に転職したことなど、
年賀状を通して近況報告は互いにありましたが、
連絡があり、今回の計画が始まりました。

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ご主人が自信で考えたものを、ぼくがフォローすることも提案しましたが、
これまでのぼくの仕事も見ていてくれて、
仕事としてぼくにお願いしたいとのこと。
うれしいことですが、プレッシャーが掛る状況。
けれども、要望をくみ取り、ぼくの考えを伝えるという
特別なことはせずに、普段通りのやり方で進めました。

敷地は、ぼくの通った中学・高校のすぐ近く。
土地勘もあり、マンションも建ち並ぶ人気のエリアの住宅街。
密集する中で、プライバシーを確保するために、2階にリビングを設け、
中庭を介して、各室がゆるやかにつながる空間構成としました。

House_so_005

やさしいご主人は、奥さんの意見も十分に尊重しながらも、
設計に携わる人間らしく、細部にも様々な提案がありました。

外からはやや閉じた感じでしょうが、
周囲と調和し、光と風を存分に感じる、
豊かな空間を提供できたのではないかと思います。

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