« 4月1日 | Main | 高松ファイブアローズ 青木ヘッドコーチ »

2009.04.07

遠い春

冬場の体幹や股関節、そして、動体視力と俊敏性の強化、
そしてバットの振込が功を奏したのか、バットがしっかり振れ、
投げる球にも威力が出てきた子供たち。

練習試合では、強豪相手にも堂々たる戦いぶりで、
実力を確実に付けているのが肌身に伝わる。

しかし、何故か公式戦の勝ちに恵まれない。

NHK杯では、エース イッキの調整を誤り、初回猛打爆発で5点を奪うも、
3回を11四球の乱調で、試合の流れをつかめず追いつかれ、
4点を突き放すも、ここのところ安定した投球を見せている
リリーフ ユウキが大誤算の5連続四球で2点差。
続くヒロキが大ピンチで何とか踏ん張ったが同点にされ、判定戦へ。
これも4-4の同点。抽選で惜敗。

しかし、これだけ乱調だと、まだあきらめもつく。

満を持して、学童大会高松市予選。

好投手を擁する木太南ファイターズ。
160cmを超える上背から投げおろす速球は威力十分。

初回、制球が万全とはいかないが、0点に凌ぐ。

その裏、ジャガーズらしいバントと足を絡めて相手の立ち上がりを揺さぶり
5点を先制!

その後、先発エース イッキは1点を取られるも、何とか踏ん張る。
相手も、簡単には点をくれない。

時間的に、ラストイニングとなる5回裏を5-1の4点差でむかえる。
ここまでの調子なら、2・3点与えても逃げ切れる得点差。
一塁線、ピッチャー前に上がった小飛球、普段、打球にたいする反応が
決していい方ではないイッキが、猛ダッシュでダイビング!
グラブに当てるも、惜しくも捕れず、ランナーを出す。
見逃せばファールだが、積極的なプレーは致し方ない。

このプレーで、膝を打ったようだ。
本人は大丈夫だと。
後から聞くと、かなり痛かったらしい。
代えられたくない、まだ投げたいという気持ちは大切。
しかし、ゆっくり時間を取ってもよかった場面。

それまで球数が多かったこともあってか、その後、抑えがきかなくなる。
ここは乗り越えさせたい場面。
四球と安打で2点差と迫られ、2死2・3塁から
エンタイトル・ツーベースを浴びまさかの同点。
ここで、ヒロキに交代。
打ち取った当たりの力のない打球がセンター前に落ち逆転を許す。
しかし、次打者を三振に取り、反撃を待つ。

俊足を生かすため、左打ちに転向して1年余り、

ようやくバットも鋭く振れ始めたキャプテン トモから。
最初の頃、俊足を生かすためにセーフティー・バントのサインが多く、
打ちたいので、嫌々やっていたようだが、WBCの影響か、
それも世界に通用する技術なのだと分かり、練習も積極的に試み、
かなり精度が上がり、最初の打席でも3塁側に完璧に決めた。
ここは、意表をついて、1塁側に決めたいところ。
注文通りの完璧なバントで出塁。
これまですべての盗塁が成功。

ここは2盗後、俊足でセーフティー・バントの得意なマサで、
同点を狙いたいところ。
初球、スタート。キャッチャーはピッチド・アウト。
これまでそれていた送球が初めてドンピシャでアウト。

続くマサの完璧なセーフティー・バントも、三塁手の好守で惜しくもアウト。
未完の大器イッシーを送るも試合終了。

これまで、長く野球にかかわってきて、数えきれない数の試合を見てきたが、
こんなドラマが、敗者の立場として降りかかるとは。

お彼岸に試合のため、母の墓参りに行けてなかったので、
朝、墓掃除をし、ほんとはいけないこととは知りつつ、
何とか勝たして欲しいとお願いしたが叶わず。

決して、目の前の試合に勝つことだけが目的ではないと思っている。
卒業しても野球を続けるための基本的な動きや考え方を身につけさせたいと思っている。
しかし、公式戦に勝つという達成感は当たり前だが経験させてやりたい。

野球の神様は、どこまで厳しい試練を与えるのか。

学校に帰ると、娘や監督の子が所属するジュニア・チームは、
今日も勝ってベスト4を決め、練習中。

校庭の満開の桜も、心なしか寂しく映る。

運を呼び込むほどの力をつけ、もっと強い気持ちを持てということだと思う。
がんばるための糧や悔しい経験は、誰よりももらった。

確実に力をつけている子供たちのためにはもちろん、

そして、わが子を置いて、チームのために尽くしてくれている監督のためにも
何とか勝ちたかった。

もうそこにあるのはずなのに、儚くもまだ遠い春はいつ来るのか。

|

« 4月1日 | Main | 高松ファイブアローズ 青木ヘッドコーチ »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 遠い春:

« 4月1日 | Main | 高松ファイブアローズ 青木ヘッドコーチ »