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2008.12.11

ジョージ・ナカシマ記念館

石を知り尽くした作家がイサム・ノグチなら、
木を知り尽くした作家がジョージ・ナカシマである。

ともに、日系アメリカ人で、アメリカに制作の拠点を持ち、
比肩することのない深い洞察力と熱量に満ち満ちた作品を生むふたりが、

日本での制作現場を同じ牟礼町に選んだことには
言葉にならないほど感慨深いものがある。

 

Photo   

柳宗悦の「民芸」に対し、より職人に根ざした「民具」という
着想を得た流政之が「讃岐民具連」を結成し、
ジョージ・ナカシマを香川に連れて来た。

建築家としてスタートしたジョージ・ナカシマは、
生産のすべてをコントロールすることへの限界を感じ、
木の本質を射抜く如く、家具をつくりはじめる。

木の表情や風合いそのものを生かしながら、
木の力を引き出しながら作品へと昇華する姿勢は
イサム・ノグチの石へのそれと通じる。

 

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イサム・ノグチが石工としての和泉正敏氏を信じ、示唆を得たように、
ジョージ・ナカシマは母国での家具の生産を永見真一氏に預けた。

桜製作所が、ジョージ・ナカシマの家具を生産するようになって以来、
永見氏は、ジョージ・ナカシマの作品を展示する記念館の構想を持ち、
建築家であったジョージ・ナカシマは、草案のスケッチを描いた。

先月、長年の思いがようやくかたちとなり、
「ジョージ・ナカシマ記念館」がオープンした。

近年、益々濃い活動を共にする、香川県建築士会高松支部青年部会で
見学会を主催し、社長の宏介氏に案内していただいた。
実は、これまで、遠方よりの客人が見たいと言えば、
忙しい中、工場の見学も含めてお願いをしてきた。
これまではフォワイエに、完成した作品は無造作に置かれ、
それよりも工場を案内していただく時間が
何よりも贅沢に感じていました。
同じく、ものすごい数の作品になるのを待つストックは圧巻!

しかし、今後は混乱を避けるために、工場への案内はしないようだ。
独特の和みながらも緊張感のある、気軽に話しかけてはならない
あの空気が味わえなくなるのかと思うと残念でたまらない。

 

Jpg

   
見学会の終わりの時間が近づいたころ、何となく慌ただしい気配。
翌日来る予定だった流政之氏が突然来たようだ。
85歳になるが、皮ジャンを羽織り、眼光鋭く、オーラを発する。
凄味はまだまだ健在のよう。
同じく85歳の永見会長が対応にあたっていたが、
こちらはなんとも柔らかく、朗らかなオーラ。

深く自分の人生を刻んできたふたりが居合わせる瞬間を目の当りにし
この光景には様々な人の思いと熱量が重なっていることを感じた。

※記念館内は写真撮影が不可のため、掲載した写真は転載したものです。

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2008.12.03

週末・週明け

週末、土日はASJ徳島スタジオのイベントに参加。
9時半に会場に着けばいいので、朝はいつもよりゆっくり。
あまりからだを動かせてなかったのでジョギングへ。
いつもは神々しい朝焼けを見ながらだが、
普段より遅い時間、青くなった空がきれいだなと思ってたら、
西側に見事な半円の虹が!
娘に教えてやろうとピッチを上げるが、到着寸前に消えた。
それにしても、美しく鮮やかな虹だった。

イベント初日。
土曜日はいつもまあまあで、日曜が勝負。
初めてお会いする建築家とのお話しも楽しみのひとつ。
終了後は懇親会。
その土地土地の食事はイベントでの楽しみのひとつ。
しかし、徳島スタジオは、いつものエセ名古屋料理!
その後、いつもは夜の水先案内人Tマネージャーと行動を共にするのですが、
その日は、珍しく、おとなしくホテルへ。
残念そうなマネージャー。

翌朝は、前回に続き、徳島のランドマーク 眉山へ。
ロープウェー下の斜面をひたすらに登る。
これがかなりきつい。
しかも、ゴールがなかなか見えない!
しかし、展望台からの眺めは絶景!
吉野川が瀬戸内海に流れ出すあたりに朝日が昇り、水面を照らす。
水の豊かな徳島のまちを映し出す。

その御利益か、通常は昼過ぎからにぎわうのですが、
イベント開始から休む間もなく来場があり、
数名の方と計画が進みそうです。
一日中、メチャメチャ働きました。

月曜日は、新居浜カントリー倶楽部でゴルフ。
ASJ本部の石渡さんと松山中央スタジオの小西マネージャー
川之江のイケメン建築家星川くんにずっと誘われていて、
逃げ続けてたのですが、つかまりました。

四国のASJのゴルフ好きが集まり、ぼくは6年ぶりのゴルフ。
フェアウェーが狭く、ショットの安定しないものには厳しいコース。
飛距離が出る分、曲がると即OB!
しかも、ものすごく難しいアンジュレーション、かつ高速なグリーン。
それでも久しぶりながら、満足できるショット、パットもあり、楽しめました。

夜は、誘われてたメンバーで、松山で飲み会。
ASJ松山中央スタジオを運営する、富士造型の藤岡社長が
御馳走してくださり、また、ゴルフの興味深い話も伺い、
楽しい時間を過ごしました。

翌朝6時にホテルを出発。
少しずつ日が明けていくのを感じながらの運転。
山々の重なりに、朝日が陰影を与える。
美しく感動的な光景でした。

事務所に直行し、メールチャックなど。

10時から高松市の環境に配慮した交通のあり方を考える会議に出席。
帰路、小学校時代に在籍していた野球チームの先輩が経営する
うどん屋に行ってみると、なんとすぐ近くで火事!
食べ終わって出てくると、ものすごい数の消防車!
幸いボヤだったよう。

事務所に戻ると、隣の家の前におばさんが倒れている。
そばにいたご主人に声を掛けると、救急車を呼んだとのこと。
どうやら、道路へ下りる階段から転んで、頭を打ったよう。
救急車に運ばれて行ったが、大したことがなければいいが。

13時から経営を不安視されている地元大手のA工務店の
建設事業部のT高松支店長との約束。
これからの会社の方向性の報告と、お願いしていた現場について。
少なくとも、本体は何とか持ちこたえそうだとのこと。

14時から、数年前まで事務所をシェアしていた藤田さんの事務所で、
建築学会の常議員で、事務所の先輩 岸上さんと、
建築家協会(JIA)の香川地域会会長の斎藤さんで、
学会のあり方、JIAのあり方、
そして香川における建築家のあり方について意見を交わす。

どうも田舎の寄り合いは風通しが悪く、何事も事なかれ主義で、
隠密に決まっていくことに対する弊害もあり、
われわれが、それぞれの立場で香川の建築界を
誇るべきものに変えていくことを確認。
激しく議論もしましたが、腹を割って話せる場で、有意義な時間でした。

何だか、色んな出来事が起こった週末・週明けでした。

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