大琳派展
広島の建築家 窪田勝文さんのイタリアの国際建築賞 デダロ・ミノス賞を
3回連続授賞され、汐留での授賞パーティーに出席してきました。
翌日は、何かの機会があれば、と思っていた、
東京都美術館での「フェルメール展」に行ってきました。
フェルメールの作品は7点。日本最多。
また、ピーテル・デ・ホーホなど、同時代のオランダ デルフトの作家の作品。
そこにある景色をトリミングし、光が生み出す陰影、
北欧ならではの、ややハレーションを起こしたような空気感を、
そこで見えているように精緻に描いた作品という印象。
早朝にもかかわらず、たくさんの人で、フェルメール人気を実感。
実は、フェルメール目当てで、そのついでに行ったのが、
東京国立博物館での「大琳派展」。
結論からいえば、日本人として生まれた喜びを実感できる至福の時間でした。
超有名な「風神雷神図屏風」を俵屋宗達・尾形光琳・酒井抱一と
見比べられるのは至極贅沢!
そのオリジネーターは俵屋宗達。
風神と雷神を対に配することで、なにも描かれない「間」を生み出し、
背景となる金箔が発する淡い光の空間そのものを際立たせようとしている。
風神雷神は、ややおぼろげにそして、全体に幽玄さを醸し出す。
これぞまさしく国宝!
他に、同じく金箔の下地に満開の桜を描く「桜芥子図襖」。
作品保護のため上下からの照明を最小限にしているが、
屈んで見上げると、風神雷神図では、濃淡をもって描いていたのに、
なぜかぺたっとした筆使いで描かれた桜が、照明に照らされた夜桜の如く、
浮かび上がる!
「琳派」の由来となった尾形光琳。
構図は相似しているかのようで、やはりまったく別の作品である。
宗達が、絵全体が醸す「空間」を生み出そうとしているのに対し、
光琳のそれは、宗達のそれにとらわれすぎたのか、やや勢いに欠ける。
しかし、「紅白梅図屏風」では、勢いよく大胆な構図で、
光琳なりの宗達への答えを独自のものとしている。
そして、酒井抱一。
宗達の「風神雷神図屏風」を知らず、光琳のそれに大きな衝撃を受け描かれた。
光琳は、宗達の絵に薄紙を当て、トレースしたのに対し、
抱一は模写である、ゆえに細かな表現は大いに異なる。
しかし、それより何より、ビビッドな色遣いと、
どこか艶やかで晴々しい空気は、生き生きとした勢いを感じる。
そして、光琳の「風神雷神図屏風」の裏に、その変奏として、
枯れた銀箔地に、夕立にうちしおれる夏草と、
野分に吹き上げられる秋草を「夏秋草図屏風」として描いた。
見る者に訴え、投げ掛け、圧倒的な熱量を与える作品は、
どこか儚げな憂いを持つ。
それは、そこに込められた情念の深さと、生み出されるまでの葛藤、
そして、それを描きだす技術を超えた「何か」が生み出すのでしょうか。
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Posted by: u3yrti48 | 2017.02.22 18:59