キャプテン
ぼくは、マンガが結構好きだ。
自分の人生を振り返っても、泣いたり感動したり、
少なからず影響を受けている。
初めてマンガを買ったのは「キャプテン」である。
野球バカのぼくが巡り合うのは必然だと思うが、
小3当時、11巻まで出ていたが、なぜか4巻と5巻を買った。
主人公谷口タカオが、墨谷二中に転校前、
まったくの補欠だった名門青葉学園との試合で、
4番サード、キャプテンとして成長した谷口が、
ファールフライを追い、ベンチに飛び込み負傷するシーンから始まる。
図書券をもらったからか、おこずかいがあったからか、
動機は定かではないが、コトデンの三条駅の橋のところにあった「ブックス 三条」で買い、
帰りながら読み、すぐさま没入し、なぜ今までこんなに楽しいものを知らなかったのかと、
強く思ったことを鮮明に覚えている。
家に帰ると、弟が読み、父が読み、
早速、父が11巻まで大人買いしてくれた。
続編といえる「プレイボール」では、指の負傷のため野球への未練タラタラながら、
サッカー部に入り、持前の努力でメキメキと上達。
しかし、野球への情熱を断つことができず、
野球部へ入り、弱小野球部で懸命に野球に取り組むというストーリー。
中学生当時、野球を一生懸命やることは当たり前のことで、
甲子園へ行くことなど当たり前だと思っていたし、
マンガとしてのめり込んでいたけど、自分に置き換えることはなかった。
まさか野球を辞めるとは思ってもいなかった。
今思えば、やってもよかったとも思うが、
辞めたから今の自分があるのかとも思う。
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