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2008.05.16

house js

ASJ徳島スタジオのイベントで、クライアント夫妻に初めてお会いしました。

これまでに、数名の建築家とお話しをし、

誰の話しを、何を信じてよいのかわからなくなった様子。

建築家とクライアントは、お互いを信じあえるかどうかが鍵。

   

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初対面での質問は、子供さんのこと。

ある建築家から、子供はいずれいなくなるのだから、

子供のことは考えなくてもよい。

夫婦ふたりの生活を主眼に設計しましょうと、言われたが、

どう考えますか?

その時、お子さんはもうすぐ2歳の男の子。

できれば、あとふたり。それより多くてもいいと思っておられるご夫婦。

 

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以前にも書きましたが、子を持つ親なら誰でも経験することですが、

小さな子供がいる場合、子供を中心に家族が動いているといってもよい程、

子供と親は不可分な関係。

それは、住宅も同じ。

子供が小さい時も、大きくなってからも意味のある住宅であればいい。

ASJのお試しコース「プランニングコース」でとりあえずスタート。

周囲の視線をさほど気にする必要がない、開かれた大らかな環境。

当初、ご夫婦は、吹抜けのリビングを中心にした構成がいいと。

一つの案は、2階建て、リビング吹抜け案を提案。

ぼくは、中庭を中心に、ゆるやかに家族が一体感をもって生活できる平屋がよいのではないかと、

もう一つの案は、平屋の開放的なコートハウスを提案。

 

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計画中に二人目を出産。

ご主人は、遠方に単身赴任のため、建設中の打ち合わせは、

奥さんの授乳の合間で打ち合わせ。

振り返れば慌しくも楽しい時間でした。

新しい家族を迎えての新しい生活。

家族の時間を重ねる場所。

大変、喜んでいただきました。

ぼくの建築は、概ねご両親には奇異に映るようで、

ご本には気に入っていても、親子の意見が合わないこともあるのですが、

今回のクライアントのご両親はご主人方も、奥さん方も

大いに気に入っていただいたようで、うれしい限りです。

 

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しかし、これから、時を重ねるごとに、

やはりいい建築だと、思っていただける住宅でなければ意味がない。

喜びを持続できる建築=空間を提供できたのではないかと思う。

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Comments

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