宮武うどん店
素朴で飾らず、質実で誠実なうどん。
手切りの不揃いで独特のねじれた麺が生み出す食感。
透明感のあるすっきりとしただし。
藤原屋のぼてっとしたてんぷらもうまい。
マルオの濃い口うまくち醤油とよく合う。
店の入り口手前、3列のベンチで待つ。
そのベンチに座った人が中に案内される。
グループ名と注文を書き、席に着く。
カウンターに腰掛けると、大将の動きがよくわかる。
大将の気遣いは凄い!
すしの並べ方。
取り皿の並べ方。
注文の確認。
麺を切る時以外は、周囲に目を配り、声を掛ける。
ばら寿司しかなかったその日は、従業員に
「ばら寿司よりいなりやろ。」
真意は?
同じ寿司種にあげが加わり、
かつ、食べやすいからか。
会計は、簡単なもの以外大将の暗算。
もちろん、作業しながらである。
客は、うどんの大小と、てんぷら、寿司の数を申告する。
てんぷらは、種類と数を告げる。
てんぷらの値段は同じ。
種類を告げるのは、どのような人が何を好んでいるのかを
リサーチしているのではないかと思う。
大将の体調が優れないため、休むことが増えたという。
閉めるという噂も聞いて、気になっていた。
健在であることを確認できた。
あまりに不揃いの麺が、体力の衰えを感じさせたが、
単なる気のせいであって欲しい。
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