直島 スタンダード展2
地中美術館会館以来、直島に訪れる人の数は4倍になった。
直島の人たちの海水浴場として親しまれた「パラダイス」が、
福武書店に買収されたのが1987年。
ベネッセハウスオープンが1992年。
魅力が浸透するのに10年を費やした。
瀬戸内の美しい自然と一体となった建築とはいえ、
当初は、美術作品を購入して観覧させるスタイル。
地域ボランティア、学生ボランティア、個人・企業協賛など、
地域住民を巻き込んでのムーブメントとなった契機は、
2001年の「スタンダード展」。
旧来の集落 本村地区に建築とアートが一体となった作品を点在させた。
端緒となったのは「角屋」。
わが師 山本忠司と宮島達男のコラボレーションにより、
廃屋寸前の伝統的建物を、復元しながら現代アートとして再生。
住民により刻まれたリズムで水に瞬くカウンター。
景観の再生の鑑となり、住民の参加意識が育まれた瞬間。
今回、直島で育った友人を案内した。
当人は、訪れる人たちが知っていること、知りたいことに
皆目興味が無いが、慣れ親しんだ場所としての記憶だけがある。
フェリーが満席であることに驚く。
オルガンも習った幼稚園が、ギャラリーに、
幼い頃通った歯医者が大竹伸朗の摩訶不思議な空間に、
床屋がタコに占領される空間、
だが、反応するのは、「記憶」である。
島の「ごとうパン」は同級生。
直島八幡神社のボランティアガイドは先輩。
作家やベネッセといった企画側が何を意図し、
いかに創造してきたのかということが興味の対象であったが、
生活をしてきたものの視点を肌で感じ面白い体験となった。
彼らにとっては、ベネッセ以降の現代アートより、
直島小学校に始まるの石井和紘の仕事は、鮮烈な体験だったようだ。
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Comments
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