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2007.01.24

考え続ける

「建築家は、同じことについて110時間連続して、

考え続けることが出来なければならない」

建築家 丹下健三の言葉である。

大学で、建築を学び始めてすぐに、建築家になりたいと思った。

しかし、バブル期のあまりに恣意的な建築に違和感を覚え、

陣内秀信の研究室で、地中海の都市や建築の研究に没入した。

どんなまちも、一つひとつの建物がまちをつくっている。

建築家は、社会的な責務が重いことを痛感し、

建築という行為そのものに強い畏敬の念を抱き、

同時に、果たして建築家としてやっていけるのか、

という不安が絶えることは無かった。

そんな日曜日の朝、テレビでイサム・ノグチについて

安田侃氏が話をしていた。

イサム・ノグチが自らの若い頃の作品を見て

「いいね、いいね。」と言うので、

安田氏が「どういうところがですか?」と尋ねると、

「迷いが一杯詰まってるでしょ。」と答えたという。

その言葉が、建築家として生きていくことを決意させた。

小さい頃、やんちゃで、弟と暴れまわっていたが、

母が、デパートでゆっくり買い物をする時間をつくるのは

容易だったと言う。

「ハンカチを買ってあげるから、自分で選びなさい。」

これにしようかあれにしようか2時間は選んでいたようだ。

建築の設計とは、様々な諸条件を整理し、秩序を見出し、

その場に呼応する、適切なかたち、光と空間を与える行為。

しっかり悩んできたので、アイデアを生み出し、

かたちにする速度は身についた。

ただし、これで本当によいのかと、自問自答し、

考え続けることが肝要だが、これももはや習性になった。

芭蕉は、その見出した光景を言葉に置き換えるが、

最適な言葉を見出すため、推敲に推敲を重ねたという。

冒頭の言葉は、丹下の死後知った。

「110時間」は、100時間では足らない、

まだまだもっともっとということか。

だとしたら、少しは建築家である資格があるのかと思う。

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Posted by: ブランドスーパーコピー | 2020.06.07 09:12

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