2006.11.29
2006.11.17
開業へ向けて
「とおさん!カフェをするんはどこで勉強したらええん?
大学で勉強するん?」
「そうやなぁ、大学でカフェのこと教えてくれるところは無いなあ。
ふつう、どこかのお店で働いて、カフェをするのに必要なことを
学ぶと思うよ。」
「他には?」
「保健所ってわかる?」
「わからん。」
「お店で食べ物を出すから病気とかにならんようにきれいに
しとかないかんやろ?その勉強をしにいかんといかんね。」
先日の話し以来、「将来、カフェをしたい」から
「どうすればカフェを開けるのか」と、具体的に考えていたようだ。
「設計は、とおさんに頼んでもらえるんでしょうか?」
「あたりまえやん!」
「ありがとうございます!
それで、設計料はいくらもらえるんでしょうか?」
「1万円!(即答)」
「そんな安いんでは出来んわ!」
「じゃ、2万円!」
「安っ!」
「じゃ、3万円!」
「あのね、わからんのやろ?
そんな金額じゃ出来ません!」
「じゃ、90万円!」
「そんなじゃなくてもええよぉ。」
「じゃあ10万円?」
「まあ、みおやけんその位でええよ。
消費税は?」
「消費税って、何?」
「みんなで使うもの、例えば、ほんとはちょっと違うけど、
橋とか道路とか、そういうものに使うお金。」
「う~っん。
それはちょっと嫌かな。」
「じゃあ、消費税込み10万円で。」
「じゃ、そういうことで(握手)。」
交渉成立。
2006.11.14
「松下製麺所」
江戸時代、うどんにはコショウだった。
松平家の離宮、名園栗林公園は、
目の前の中央通りがかつて川だったので、
伏流水があり、清水が湧き出ている。
澄んだ伏流水のお蔭で、周辺には、酒蔵や製紙工場、
そして、洗練されたうどんやが、何軒かある。
そんな松下のうどんはシルキーで、ソフィスティケイトされている。
お父さん、お母さんの実直な人柄がよく出ているうどんである。
ネギは、細く、細かい。
ばあちゃん特性のてんかすは、雪のようにさらさらである。
だしは、すっきりと、臭みのないイリコだし。
トータルに、非常に完成度の高いうどんである。
この店には、コショウが置いてある。
文頭の文言のよろしく、うどんにコショウをかけて食べるからではない。
店名が「松下製麺所」であるから、うどん以外に、
定番のそば、そして、ラーメンをつくっている。
そして、松下の楽しみ方は、うどんとラーメンを同じどんぶりで、
「ちゃんぽん」していただくのである。
ゆえに、コショウが必要なのである。
ぼくは、一度水でしめたうどんを湯がかない。
ラーメンだけをテボで湯がく。前述の薬味を入れ、
さらに、しょうがをかなり多めに入れ、
コショウをかけていただく。
うまい。
ちゃんぽんすることに、二の足を踏む人もいるが、
百聞は一食にしかず、トライしてみてください。
新しい喜びがあなたを迎えてくれます。
さらに、うどん、ラーメンに加え、そばも一緒に
三種三玉「ちゃんぽん」する猛者がいる。
この冬、試してみたい。
2006.11.11
結婚式
1999年。
1997年、独立はしたものの、2年間待ったが、
丸亀のポリテクカレッジの講師になる話は現実的になくなり、
いよいよ、設計事務所として仕事をつくらないといけないという
本当の意味でのスタートの年。
まずは、ぼくという人間を知ってもらうことからはじめよう。
しかし、単なる異業種交流のサロンではなく、
「まちのために貢献することを目的とした集まり」
そういう会はないかと、目上の建築設計者に相談したところ、
「青年会議所」を紹介され、入会した。
同期入会のメンバーの中に彼がいた。
現代思想や文学に明るい彼は、思考回路がクリアで、
色々な事象に的確な批評をしてくれる貴重な存在。
歳が近いこともあり、近い関係になるにはさほど時間はかからなかった。
建設的な話し以外に、彼に必要な愚痴の聞き役。
こちらも、他に人に言えないことを彼には話した。
当時、彼は30歳。
未婚の彼のために、何度か女性を紹介した。
事物を的確に批評することのできる彼であるが、
こと自分のこととなると、首をかしげる行動を取ること多々。
あまり意味のない恋愛をしていると、たしなめたこともあった。
めんどくさがりで、フットワークの重い彼を、
色々と連れ出していったなかで、
よく気が付き、探究心の旺盛な、魅力的な女性と巡り会い、
昨秋、「結婚しようと思う。」
まずは、大賛成。
今年、青年会議所のアジア大会、50周年を控えていたので、
結婚は来年がいいとアドバイスしたが、諸事情により今日結婚。
友人代表としてスピーチさせていただいたが、
友人というよりは、家族に近い心境だった。
3次会まで付き合ってくれたが、
とてもうれしそうな彼の顔が、幸せな家庭生活を期待させた。
結婚は、ゴールではなくスタート。
共に生きていくことを誓った気持ちを決して忘れずに、
互いを慮りながら、互いを支えられる、
そんな関係をゆっくりと築いてください。
末永くお幸せに!
2006.11.09
服田洋一郎というブルース
1986年。
大学に入り、建築そっちのけでどっぷりと浸かり始めたのがブルース。
ストーンズやクラプトンから、彼らのルーツへという
グランド・ツアーも、一つ目のヤマを迎えたあたり。
当時、偏愛していたクラプトンが尊敬してやまない特別な存在。
そのオーティス・ラッシュがやってくるという。
お互いに音源を貸し借りし、意見を交わしていた友人と、
「行ってみようか」。
会場は、ブラック・ミュージックの殿堂九段会館!
バックを務めるのはブレイク・ダウンを中心とした、日本の腕利きたち。
よくわからないまま終わった。
ブルースという音楽は、概ね独白形式で
個人的な恋や人生の機微を紡ぎ、
聞くものはそこに自らを投影させる。
簡単に言うとオーティス・ラッシュの背負ってきたものは、
ハタチの若造には分からなかったのである。
ちょっと分かった気になってたぼくは、
まだまだ深きブルースの世界を思い知らされたのでした。
あれから、13年。
1999年4月3日。
オーティス・ラッシュのバックを務めた「はっちゃん」こと、
元ブレイク・ダウンの服田洋一郎のライブを初めて体験した。
はっちゃんは、形式としてのブルースだけをプレイするわけではない。
そもそもブルースとは、「概念」であり、「かたち」ではない。
ブルースにのめり込み始めた頃、極端に言うと、
「ブルース以外は音楽じゃない!」と思ってた。
事実、黒人音楽とワールド・ミュージックと呼ばれる
ルーツ・ミュージック以外の音楽には、拒絶反応に近い状態であった。
それは、ブルースという「概念」を抽出するために、
だから「かたち」に囚われていたのだ。
はっちゃん自身が「ブルース」なのだ。
そんなことを感じた。
以来、年に2度、高松にやってくる。
服田洋一郎という人間の体現するブルースは、
内奥に深く届き、熱量を与えてくれる。
2006.11.02
うどんランキング50
映画「UDON」の上映により、定着したうどんブームがさらに加熱、
火付け役麺通団にTV関係の取材が殺到しているようだ。
先日、麺通団から以下のようなメールが来た。
「TVの取材がある。ついては、地元うどん通50人の
うどんやランキングをつくれということなので、
50位までのランキングをつくって欲しい。
御礼は、みんなのランキングを集計したランキング!」
食べ始めたころは、見せごとにポイントを付け、
整理してたけれど、ベスト50のランキングです。
現在、約800店ある店の中で、行ったことのある店が半数強!
それにしても、うまい店は本当に多い!
まさしく恐るべし!と実感。
リストアップで、100店くらいまではすっと出ました。
その感想は、面白い店多し!
ちなみに、中北は大将が亡くなり、
宮武も大将の具合が悪く、閉めているようです。
願復活!
とにかく、行きたい・食べたい度の高い店が並びました。
いかがでしょう?
1. 山越うどん
2. 谷川米穀店
3. 池上
4. 日の出製麺所
5. やましょう
6. 山下(善通寺)
7. 馬淵手打製麺所
8. 三島製麺(琴南)
9. 田村(坂出)
10.中村(飯山)
11.中村(丸亀)
12.上原屋本店
13.讃州屋
14.がもううどん
15.宮武
16.中北
17.名もないうどん屋
18.上杉食品
19.長田in香の香
20.中西うどん
21.田村(長尾)
22.松下製麺所
23.讃岐製麺所(島田)
24.さぬきやうどん(丸亀)
25.松家
26.はりや
27.多田製麺所(三木)
28.竹清
29.田井食堂(香西)
30.木下製麺(寒川)
31.彦江
32.おか泉
33.浜っこ
34.まさご屋
35.岩田屋
36.山下うどん(坂出)
37.増井米穀店
38.谷川製麺所
39.岩崎
40.ジャンボうどん高木
41.松岡
42.マルタニ製麺
43.通(香川町)
44.上原製麺所(坂出)
45.かじまや
46.さか枝
47.穴吹製麺所
48.入谷製麺
49.まえば
50.池内
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