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2006.07.28

「エナジー・ヴォイド」

1964年。「黒い太陽」制作の地に牟礼を選んだイサム・ノグチは、

その後、この地に根を張り、この地で制作活動を行った。

その過程で、生み出された、

巨大で、今にも動き出しそうな、

ゆえに、静の中に蓄えられたエネルギーが

圧倒的な存在感を放つ、「エナジー・ヴォイド」。

 

Energy_void

後に、この「エナジー・ヴォイド」を展示するために、

酒蔵を移設し、覆い、展示蔵に収まった。

微かな光の闇の中で、異様なほどの存在感をまとう。
文字通り門外不出の作品であった。

昨年、その「エナジー・ヴォイド」が、丸二日の時間を掛け、

とうとう蔵の外に出、札幌、東京と展示された。

東京都現代美術館の、ただただ天井の高い

むやみにボリュームのある吹抜けの空間に置かれた

「エナジー・ヴォイド」は、まぶしそうに、

所在のなさそうな表情をしているように見えた。

牟礼の蔵に無事帰ってきた「エナジー・ヴォイド」は、

また、その熱量を取り戻し、

観るものにその熱量を与え続けている。

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