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2005.07.30

隙があったら

昨日は、ここ数年続けているライブのイベントだった。
「高松の穏やかな海にはボサノヴァが合う!」と
首謀者の仙人が言ったことから手伝うことになり、
2年目以降は、実質ぼくひとりで段取りをするハメに。

今回のメインアクトは、ボサノヴァの山本のりこさん。
今年は場所を高松駅際の有効に使われていない広場を
面白く活かすという主旨で、初めての場所。

リハーサルが始まったが、PAがもうひとつしっくり行かない。
単に技量が無いのだが、ハウる。
ぼくならブチ切れそうな音だが、丁寧な物言いと、
決してあきらめない姿勢で、40分掛かり、
なんとかよい音をセッティングできた。

そこに、山本さんのプロとしての執念を見た。
Noriko_yamamoto_2  

先日、奥目のはっちゃんこと岡八朗が亡くなった。
学生時代、大阪の大学に通っていた友人のところに
遊びに行き、その際、今は無き、梅田花月へ行った。

いきなりロビーに寛平ちゃんがいたのにも驚いたが、
それ以上に、ステージは驚愕の時間だった。

テレビではそれほど面白いとも思わなかった
今いくよ・くるよは、いい意味でテレビほど力が入っておらず
客を軽くいじりながら、笑いを取る。
村上ショージの師匠滝あきらは初体験。
淡々と繰り出す言葉の連続はそれまで体験したことの無い
空間を生み出していた。
新喜劇も、テレビよりゆるく、ざっくりで、
つくりこみすぎてない感じに驚いた。

LIVE。

その場限りの、だからこそ掛け値の無く
価値や意味を生まないといけない空間。
そこにあるのは、プロとしての誇りか。

定量化できないものに意味を見出し、
人生を投影し、生きていく人たちの執念か。

そんなことを思い、追悼。
Oka11_1

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2005.07.20

ソフトボール

昨夏、高校時代の同窓会を開いて以来、
やたら同級生との接触が増えた。

高校の同窓会は、卒業後も会い続けていた友人数人と画策し、
クラス幹事を決め、連絡先の捜索から始まった。
おおよそ500名の卒業生の内、連絡先が判明したもの
わずか200名!
結婚、就職だけではなく、実家がもうこちらにはない方が
かなりの数いた。
「支店経済のまち高松」を実感!

卒業以来、20年振りに会い、
ほとんど初めて話をする人とのあいだにも
親密な空間が生まれ、不思議な体験をした。

それから、中学の同級生数名と仕事柄、
この1年くらいよく会うようになり、
そのうちのひとりが体調を崩し、その快気祝いに
かこつけて、10名程度のプチ同窓会を開催。

小中と共に野球に明け暮れたある友は、
中学卒業間際に、親が離婚。
高校はまともに行ったのか、職人姿の彼と予備校時代に
うどん屋であったのが最後。
その彼も、職人数名を使う親方として立派に仕事をしてました。

すごくなつかしく、しっかりと仕事をしている
彼を見てうれしかった。
こちらから、どう声を掛けてよいものかと思案したが、
結局見放しにしてしまったような後ろめたさから、
やっと開放されたからか。

そんな彼らと、「ソフトボールでもしようか」という
話が出ると、いっきに盛り上がり、
週末の早朝6時から、さっそく練習。

で、筋肉痛。
ソフトボールは重い。

人間が形成される過程の、
無垢だった時代を共有しているからか。
同級生とはなかなかによいものだぞ。

単純に、歳をとったからではないはずだ。

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2005.07.18

交通フォーラム

16日、「高松の未来交通を考える」という
フォーラムを行いました。

個人的には、特別興味があるわけではなく、
こうすべきだという思いがあったわけでもない。

じゃあ、何故忙しい中、お手伝いをしているかと
考えると、まず、事務局長をつとめている団体の
フォーラムなので、ということか?

他のイベントにしてもそうだけれど、
特別自分がやりたいことだけやってるわけではない、
ということだけは事実のようだ。

でも、こうした、自分が直接興味があること以外の
お手伝いをするとなると、いやでも、
その内容についての情報や知識は増え、
学ぶところも多い。

結果、自分が物事を判断するときの視点が多角的になり、
自分自身の豊かさを増すことにつながっているからだろうか。

今回お手伝い頂いた、ふたりの教授は、
分野もキャラクターもまったく違うけど、
それぞれ、専門分野での評価は高い人のようで、
何より、交通というひとつの視点からの
まちのあり方について考える内容だったが、
それにとらわれることなく、非常に示唆に富んだ
お話を伺えた。

今までの経験からいうと、専門家の中でも、
程度の低いやつほど、自分の専門分野の些細なことに
固執し、拡がりを失い、
優秀な人ほど、ひとつの細かな部分から、
大きな世界を見せてくれる。

前段階での打合せ等、時間は割かれたけど、
得るところの多いフォーラムでした。

つぎは、ライブじゃ!

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2005.07.15

FM高松

昨日、MIMOCAでの
「谷口吉生のミュージアム展」のお話と
週末の交通フォーラムのPRで、
FM高松さんに出演させていただきました。

雑談から、いきなり本番トークが始まり、
合間の曲の操作も吉嶋アナ自身が
DJノリで操作するのには驚いた。

ディレクター・パーソナリティの
○○さん!」と本名で呼ばれるANNRIさんは
ぼくと同じ、乙女座のA型だと判明。
知的好奇心のあるおもしろい人でした。
お会いするまでは、正直コワかったけど。

いっぱい伝えたいことがあったのに、
ちょっと押さえ気味の様子見の
トークになってしまったかとやや反省。

お伝えする内容からすると
まあ、こんなもんか?

次は、28日じゃ!

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2005.07.11

谷口吉生展スタート

15_11
9日、谷口吉生のミュージアム展の
オープニング・レセプションに出席して来ました。

猪熊さんとの縁。
イサム・ノグチさんとの縁。
MIMOCAの構造設計者 木村俊彦さんとの縁。
(木村さんは香川出身で、構造家というスタイルを
確立し、多くの弟子を輩出した構造界のドン)
谷口さんの作家活動の中でもとりわけ
重要な作品であるMIMOCA。
所縁の深い場所での開催を喜んでいました。

10日のレクチャーの後も、即席サイン会となり、
1時間ほど機嫌よくサインをされ、
「東京よりいいんじゃないの。建築がいいからね。」
と、ご満悦だったようです。

それにしても、改めて感じた汚点が2つ。

Mimoca02

 

まず、地方都市特有の駅前のゆるいスケールを
絶妙に空間化して見せたカフェ前の広場から
見える穴吹のマンション!
建築という行為は、地表をつくっているだ!
低い仰角で空が切り取られた贅沢な空間が
不躾で思慮の浅い、デベロッパーの汚物で
台無しにされている。
香川が、世界に誇る財産なのに、
あまりにもひどい。
実は、デベロッパーもそうした文化的財産となるべき
宝を生む機械を、頻繁に持っているわけだけど。。。

各界からのゲストを招いてのオープニングに、
市長は欠席!

丸亀市の世界に誇るもはや数少ない財産の、
また、その中でも最も輝いている市所有の財産。
芸術がわからなくてもいい、
ただ、選挙を戦った相手が頭を務めるものだから
闇雲に反対するという浅はかなことはやめて欲しい。
前市長のできなかったほど、もっともっと
美術館を豊かに活用するために尽力するとか、
前向きに争って欲しい。

とにかく、実は厳しい美術館経営をささえる
よいきっかけとなって欲しい、と切に思いました。

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2005.07.09

奔走

7月16日の交通フォーラム。
7月29・30日のライブイベント。

いつも、6・7月は仕事以外でキツイと
感じてましたが、何故だか分かりました。

非常勤講師をしている学校の授業で
結構時間取られる上に、イベント!

この4年でやっと気づきました。おそ~。

今年は加えてPTA。
保育園では最後の年に会長をしたのはいいけど、
過去の経緯など分からず、何となく終わったので、
小学校は最初にやっとこうと思ったら、
気づけば役員で男性は、会長・副会長を除けば
ぼくひとり。
黒一点!

保育園は基本的に親が忙しいので役員も
そんなに大変じゃなかったので、
その程度だと思ってたら、結構仕事があります。
安請け合いもほどほどにしなしと。。。

所属してるある団体でも、ビジョンを作成する
委員会の副委員長に成り行きでなり、
覚悟はしてたけど、やっぱりビジョンは
ぼくひとりでつくる破目に。。。。

まあ、すごく楽しい委員会なのでよいのですが。

仕事も、おかげさまで忙しく、
週の内、1日は松山、1日は徳島という感じですか。

まあ、これを乗り切れば!

自分のやりたいことが、
やっとできるようになってきたし、
がんばろ。

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2005.07.05

「谷口吉生のミュージアム」展

Mimoca01
7月10日より、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で、
谷口吉生展が始まります。
5月にNYのMOMAの改修を終えた、谷口さんの巡回展。

谷口吉生は、父に建築家谷口吉郎をもち、丹下事務所を経て、
独立後は、数々のミュージアムを設計。

その中でも、丸亀のMIMOCAはその後の作品を
方向付けたマイル・ストーン!

建築・美術関係者から高い評価を得ていることはもちろん、
アーティストの憧れの地であるところが他の追従を許しません。
多くの「近代」美術館は、もはや古典となり評価の固まった
作品を見せるいわば「殿堂」ですが、
MIMOCAは、本当の意味での「現代」美術館で、
現役のスター・プレイヤー(アーティスト)の
作品を見れることが素晴らしい!

しかし、財政難のなか、日本のほとんどの公共美術館は、
運営の危機を迎えており、イナカモノ丸出しの市長が
2選してしまったMIMOCAも例外ではなく、
「開かれた美術館にするべく、市民の作品も展示せよ!」
との愚令が。。。。

切れ者学芸員のUさんもキレてます。マジで。。。

9月25日までですが、
「いつまでもあると思うな親と展示期間」
お早めに。

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